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アーティスト紹介
Dervish
ダーヴィッシュという名前はスーフィ(イスラム神秘主義)の物語などには良く登場するが、各地を托鉢して回った修道者たちのことを指す。また彼らは、自らのレーベル"Whirling Discs"をスライゴに設立。このWhirling(ワーリング、旋回)という言葉が、かってスーフィが行い、今もなおトルコに伝えられる独特の旋回祈祷の名称から取られており、ダーヴィッシュというバンド名、またその音楽性とともに、彼らの求道者的な精神を垣間見させるもので興味深い。 ■ プロフィール ■
ダーヴィッシュの原型となるバンドは、1989年にアイルランド北西部のスライゴー地方のミュージシャン5人を中心に結成された。オリジナル・メンバーはリアム・ケリー Liam Kelly (フルート)、シェーン・ミッチェル Shane Mitchell(アコーディオン)、マイケル・ホームズ Micheal Holmes(ブズーキ)。そして、オシーン(Oisin)というバンドで四枚のアルバムを発表したあと、スライゴーに引っ越してきたダブリン生まれのマンドリン奏者、ブライアン・マクドーナ Brian McDonagh(マンドリン)。彼らは"Boys of Sligo"というインストルメンタル・アルバムを制作。彼らはこのプロジェクトに刺激を受け、本格的なバンドとしての活動意欲をかきたてることとなる。
1991年にロスコモン地方生まれのた女性歌手、キャシー・ジョーダン Cathy Jordanと、ティローン地方出身で、オールアイルランド・チャンピオンにも輝いたフィドル奏者のシェーン・マカリーア Shane Mc Aleer が合流。バンドの音楽に新しい次元をもたらすことになる。キャシーの繊細なヴォーカルと、躍動感に満ちたバンドの演奏のバランスに成り立つダーヴィッシュの音楽の基本的なフォーマットが確立された。
ダーヴィッシュという名前はスーフィ(イスラム神秘主義)の物語などには良く登場するが、各地を托鉢して回った修道者たちのことを指す。また彼らは、自らのレーベル"Whirling Discs"をスライゴに設立。このWhirling(ワーリング、旋回)という言葉が、かってスーフィが行い、今もなおトルコに伝えられる独特の旋回祈祷の名称から取られており、ダーヴィッシュというバンド名、またその音楽性とともに、彼らの求道者的な精神を垣間見させるもので興味深い。
1993年にファースト・アルバム"ハーモニー・ヒル HARMONY HILL"をリリース。その芸術性と音楽性の高さは様々なメディアから最前線のミュージシャンにまで高い評価を受け、英国、ヨーロッパ全体でも評判となる。TV、ラジオでのオンエアは増え人気も急上昇し、1993年にはヨーロッパの様々な国でツアーを行い、また多くのメジャーなフォーク・フェスティバルに出演。
多くの日々をツアーに充てた関係でスタジオ・レコーディングに取れる時間が制約される中、それでも1994年に待望のセカンド"プレイング・ウイズ・ファイアー PLAYING WITH FIRE"がリリースされる。パワフルなエネルギーに満ちたスケールの大きなアルバムであり、英誌で「デ・ダナン以来のバンド」と絶賛された。このタイトルはアイリッシュ・フォーク・ミュージックのチャートで1位を獲得し、そのまま数ヶ月間1位の座を守り続けた。 この時期の彼らのライブがビデオ"ライブ・アット・ジョニー・フォックス・パブ Live At Johnny Fox's Pub"となりアイルランドのレーベルFinmacとOutletよりリリース。アイリッシュ・パブでのリラックスしたムードの中での彼らの演奏風景を楽しめる貴重な映像でもある。
この後、ダーヴィッシュのCDはニューヨークのレコード会社Kells Musicを通じてアメリカでもリリースされ、さらに、彼らのアメリカ・ツアーやフェスティバルの出演によって、その人気は世界的なものへと拡大した。そして1996年8月、3枚目の"アット・ジ・エンド・オブ・ザ・デイ AT THE END OF THE DAY"をリリース。前作での躍動感をそのままに、洗練を極めたこのアルバムはホット・プレス誌でのアルバム・オブ・ザ・イアーを受賞。香港やマレーシアをまわる初のアジア・ツアーも行われる。
翌1997年には、スペインでのマジョルカ島でのコンサートから収録した2枚組ライブ盤"ライブ・イン・パルマ Live in Palma"をリリース。数千人のオーディエンスの盛り上がりが生々しく伝わってくるライブ・アルバムで、ノリにノッたバンドの演奏はスタジオ盤のそれよりも更にエキサイティングである。キャシーの誘導で聴衆がゲーリック・ソングの"Peigin mo choroi"を大合唱する箇所もあり、楽しめるライブ・アルバム。この年、アイリッシュ・ミュージック・マガジンの読者投票でダーヴィッシュは、Best Overall Trad/Folk Bandに選出された。
1998年には6週間に及ぶ米国ツアーが大成功を収める。この年、フィドルのシェーン・マクレアーがいったん活動のインターバルを取りたいとの意向でバンドを抜け、後任には、これまたオール・アイルランド・チャンピオンの経歴を持つトム・モロウ Tom Morrowが加入。さらに、フィドル、ギター、ハーモニカをこなすシェイマス・オダウド Seanus O Dowdが加わり7人編成となる。トムとシェイマスのツイン・フィドルでの演奏、また時にはシェイマスの力強いギターによるバッキングと、新たな音楽性が加わったダーヴィッシュが、1999年"ミッドサマーズ・ナイト MIDSUMMER'S NIGHT"をリリース。
2002年、バンド結成10周年を記念した初のベストアルバム"DECADE"が発売される。ライブ盤を含む過去の5枚のアルバムの中でもとびきりの名演が収録されており、多くの新たなリスナーを獲得するだけの魅力を充分に持っている。そして2002年12月、待望の初来日が決定。新作のリリースも予定されている。
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