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CD
大地の歌(室内楽版) リノス・アンサンブル、イヴォンヌ・フックス、マルクス・シェーファー【CD】
リノス・アンサンブル/マーラー:大地の歌(室内楽版)『大地の歌』の室内アンサンブル版は人気があり録音も増えていますが、リノス・アン...
大地の歌(室内楽版) リノス・アンサンブル、イヴォンヌ・フックス、マルクス・シェーファー【CD】
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曲目
- ディスク1
- Mahler: Das Lied von der Erde: I. Das Trinklied vom Jammer der Erde [08:24]
- II. Der Einsame im Herbst [09:36]
- III. Von der Jugend [03:11]
- IV. Von der Schonheit [06:52]
- V. Der Trunkene im Fruhling [04:30]
- VI. Der Abschied [27:47]
商品説明
リノス・アンサンブル/マーラー:大地の歌(室内楽版)
『大地の歌』の室内アンサンブル版は人気があり録音も増えていますが、リノス・アンサンブルによる演奏が登場します。
マーラーの交響曲第4番、ブルックナーの交響曲第7番、ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲といった「私的演奏協会」ゆかりの編曲アルバムで高く評価されてきた「リノス・アンサンブル」は、1977年にオーボエ奏者のクラウス・ベッカーによって設立された室内アンサンブル。ドイツの音楽大学の教授やオーケストラの首席奏者たちによって構成されたグループで、メンバー・チェンジを経ながら息長く活動、室内アンサンブル編曲演奏のベテランとして味わいのある演奏を聴かせてきました。
歌はドイツのリリック・テノール、マルクス・シェーファーと、ドイツのメゾ・ソプラノ、イヴォンヌ・フックスが担当しています。
【室内オケ版】
ウィーンの保守的かつ攻撃的な批評家や聴衆に対抗するため、新ウィーン楽派の面々が1918年に設立した「私的演奏協会」は、芸術上のピュアな環境を求めた結果としての活動でしたが、演奏会での数々の制約があったため、“編曲”という産物を数多く生み出したことでも知られています。
シェーンベルクも自作の演奏のほか、いくつかの編曲をおこなっており、この『大地の歌』の室内オケ版も、そんな彼の注目作として、これまでに数多くのコンサートやレコーディングがおこなわれてきました。もっとも、シェーンベルク自身の作業は未完に終わったようで、全曲の完成は、1983年のライナー・リーンによる補筆を待たなければなりませんでした。
楽器編成はフルート(ピッコロ持ち替え)1、オーボエ(イングリッシュホルン持ち替え)1、クラリネット(バスクラリネット持ち替え)1、ファゴット1、ホルン1、パーカッション3、ハルモニウム(チェレスタ兼)1、ピアノ1、弦5部というもので、オリジナルのオーケストラに較べて、驚くほど透明な響きがするのがポイントです。
【大地の歌】
壮大壮麗な『千人の交響曲』を完成させたマーラーが次に向かったのは、前作とはまったく異なる「異国趣味」の世界でした。
きっかけは友人から贈られた一冊の詩集『中国の笛』。これはハンス・ベートゲが、ハンス・ハイルマンによるドイツ語訳『中国叙情詩集』から選んだ詩を編みなおしたドイツ語詩集で、そのハイルマンの『中国叙情詩集』そのものも、フランス語や英語に訳された漢詩が元ネタになっているものもあるという具合でした。
さらに、ベートゲはそれらの漢詩の一部の「情景」を「人間」に置き換えるなどヨーロッパ的なわかりやすいドラマ性を持ち込んだりし、さらにマーラーはそういった複数の詩をつないでしまったり、最後には自分のテキストを追加したりした結果、元来の包括的な陰陽二元論的世界は、西欧的でシンプルな二元論の世界へと読み替えられ、原詩の世界とは遠くかけ離れてしまった面もあるようです。
もっとも、当時の欧州で流行をみせていたシノワズリーやジャポニズムといったオリエンタリズムそのものが、概して対象とした文化の表層のみを模倣し、それをヨーロッパ的な嗜好で換骨奪胎したうえで受容し、楽しんでいたものであったことを考えれば、『大地の歌』に取り込まれた「中国の詩」「中国風な詩」「中国風な旋律やリズム」といった諸要素も、様々な「引用」をおこなってきたマーラーにとっては、作品創造のいちプロセスに過ぎなかったのかもしれません。
しかし、実際のところ、この作品から感じられる東洋・西洋ないまぜになった独特の雰囲気、日常性の中に穏やかな達観が織り込まれたテキストの魅力にはやはり抗いがたいものがあり、マーラーとしてもその魅力をなんとか自身の音楽に盛り込みたかったのではないでしょうか。
ともかく、この歌曲とも交響曲ともつかないマーラーの『大地の歌』が書かれたとき、まだマーラーは40代であり、メトロポリタン・オペラにも招かれ、翌年にはニューヨーク・フィルの指揮者となることも決まっており、新天地への期待に胸がふくらんでいる時期でもあったのです。(HMV)
【収録情報】
● マーラー:大地の歌(シェーンベルクとリーンによる室内アンサンブル編曲版)
第1楽章:大地の哀愁に寄せる酒の歌
第2楽章:秋に寂しき者
第3楽章:青春について
第4楽章:美について
第5楽章:春に酔える者
第6楽章:告別
イヴォンヌ・フックス(メゾ・ソプラノ)
マルクス・シェーファー(テノール)
リノス・アンサンブル
録音時期:2008年
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
アーティスト紹介
マーラー(1860-1911)
1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の 【主要作品検索】
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ピアノ四重奏曲
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作品リスト
【生涯】
1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。
1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。
1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。
1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。
1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の副指揮者に就任。
1886年:ライプツィヒ市立劇場で副指揮者に就任。『子供の不思議な角笛』を作曲。
1888年:交響曲第1番『巨人』が完成。ブダペスト王立歌劇場の芸術監督に就任。
1891年:ハンブルク市立劇場の正指揮者に就任。
1896年:交響曲第2番『復活』、交響曲第3番を作曲。
1897年:ウィーン宮廷歌劇場芸術監督に就任。
1898年:ウィーン・フィルハーモニーの指揮者に就任。
1900年:交響曲第4番が完成。
1902年:アルマ・シントラーと結婚。
1903年:フランツ・ヨーゼフ1世皇帝から第三等鉄十字勲章を授章。
1907年:メトロポリタン・オペラから招かれ渡米。交響曲第8番『千人の交響曲』が完成。
1908年:『大地の歌』が完成。
1909年:ニューヨーク・フィルハーモニックの指揮者に就任。
1911年:敗血症のため死去。
キャリア
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