目次
自己再想像の〈法〉 生権力と自己決定の狭間で
- 仲正 昌樹(著)
- 第一章 私的領域における「法」
- 一 プライヴェートな領域の不可侵性?
- 二 「親密圏」と他者の権利
- 三 関係性の“広がり”と「心」
- 四 「心」と「身体」
- 第二章 医事法における「公/私」の境界線の曖昧さ
- 一 はじめに:医学研究における「患者の身体」
- 二 医療における「自己決定権」が語られる文脈
- 三 医事法の非契約的性格
- 四 近代医療の起源と「法」
- 五 医療機関による身体の管理と自己決定権
- 六 終わりに:「身体」をめぐる新たな公共性
- 第三章 「人体実験」とインフォームド・コンセントの法理
- 一 はじめに:金沢地裁判決の歴史的意義
- 二 事件の経過:「無作為比較臨床試験」の制度的矛盾
- 三 「臨床試験」とICの関係をめぐる歴史
- 四 日本における「臨床試験に対するIC」
- 五 「人体実験」と「治療」の法的境界線
- 六 裁判の争点と判決
- 七 今後に残された問題
- 第四章 医事訴訟におけるQOLと「自己決定」
- 一 はじめに:医事訴訟におけるQOL
- 二 QOLを構成する客観的基準と主観的基準
- 三 「関係性」の中でのQOL
- 四 判例法上のICとQOL
- 五 医療「情報」の拡散とQOL評価
- 六 「自己再想像」の権利としてのIC
- 第五章 「自由」と「暴力」
- 一 自由の逆説
- 二 「生かす権力」
- 三 「生・権力」と正義
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