目次
小説の維新史 小説はいかに明治維新を生き延びたか
- 山本 良（著）
- 第一章 遊女の遺書
- 一 岩亀楼喜遊
- 二 喜遊伝の変遷
- 三 開化の遊女
- 四 明治維新の基底
- 第二章 分裂する東方
- 一 アヘン戦争と実録
- 二 アヘン戦争関連実録と詩文
- 三 華夷秩序と物語
- 四 華夷秩序の変化と小説
- 五 東アジア秩序と草双紙
- 第三章 政治小説と主体の論理
- 一 政治的主体の問題
- 二 明治稗史小説の政治
- 三 自由党系政治小説の主体
- 四 坪内逍遙と政治的主体
- 第四章 政治小説における革命観の問題
- 一 「革命」の定義について
- 二 〈革命〉観の移入
- 三 虚無党報道の偏向
- 四 政治小説における虚無党
- 五 『憂世の涕涙』の革命観
- 六 革命の代数学
- 第五章 翻訳の方法
- 一 『班烈多物語』の大序
- 二 『班烈多物語』の文体
- 三 翻訳者の使命
- 四 『班烈多物語』の方法
- 第六章 個と普遍の弁証法
- 一 登場人物／性格論と坪内逍遙
- 二 河島敬蔵の『欧洲戯曲ジュリアス、シーザルの劇』
- 三 『ジュリアス、シーザルの劇』の飛躍
- 四 『ジュリアス、シーザルの劇』と『自由太刀余波鋭鋒』
- 第七章 小説と美
- 一 明治十年代における美学
- 二 美をめぐる言説
- 三 美と感情
- 四 『小説神髄』の美学化
- 第八章 気質にかわるもの
- 一 『当世書生気質』以後
- 二 明治の気質物
- 三 嵯峨の屋おむろの気質物小説
- 四 気質と架空癖
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