目次
若きマン兄弟の確執 (新潟大学人文学部研究叢書)
- 三浦 淳(著)
- 第一章 ハインリヒ・マンの『女神たち』三部作
- 第一節 あらすじ
- 第二節 『女神たち』の評価と位置づけ、そして『女神たち』に至るまでのハインリヒ・マン
- 第二章 『女神たち』に対するトーマス・マンの反応
- 第一節 書簡
- 第二節 雑文
- 第三節 『女神たち』批判としての『トニオ・クレーガー』
- 第四節 フィオレンツァ
- 第三章 トニオ・クレーガー
- 第一節 『トニオ・クレーガー』の中の「芸術家」像
- 第二節 二十世紀初頭における「芸術家」意識
- 第三節 ハインリヒ・マンのイタリアへの愛
- 第四章 ハインリヒ・マンの『ピッポ・スパーノ』
- 第一節 あらすじ
- 第二節 『ピッポ・スパーノ』と『トニオ・クレーガー』
- 第五章 ハインリヒ・マンの『愛を求めて』
- 第一節 あらすじ
- 第二節 テーマとモチーフ
- 第三節 評価
- 第六章 確執の顕在化
- 第一節 トーマスのハインリヒ宛て書簡
- 第二節 ハインリヒのトーマス宛て書簡下書き
- 第三節 書簡に見る兄弟の葛藤
- 第七章 トーマス・マンの結婚
- 第一節 結婚までの兄への態度
- 第二節 結婚までのトーマス・マンと作品構想
- 第八章 作品に見る転換期のハインリヒ・マン
- 第一節 短篇小説『フルヴィア』
- 第二節 ランゲン書店のための自己紹介文
- 第三節 長篇小説『ウンラート教授』
- 第四節 雑誌『未来』への投稿
- 第九章 トーマス・マンの結婚とハインリヒ・マン
- 第一節 母の手紙
- 第二節 ハインリヒはなぜトーマスの結婚式に欠席したか
- 第三節 カルラ
- 第四節 エッセイ『ギュスターヴ・フロベールとジョルジュ・サンド』
- 第五節 イーネス・シュミート
- 第六節 『種族の狭間で』に見るハインリヒ・マンの結婚観
- 結語
- 付録 ハインリヒ・マン『ギュスターヴ・フロベールとジョルジュ・サンド』