序章日本の会計制度の構造と形成
- 第１節会計制度の意味
- 第２節会計の制度的本質
- 第３節日本の会計制度の構造的特徴
- 第４節戦後日本の会計制度形成過程（本書の構成）
第１章戦後復興経済と企業会計
- はじめに
- 第１節戦後復興経済とインフレーション
- 第２節企業再建整備と企業経営の変革
- 第３節生産再開のための会計政策
- まとめ
第２章戦後経済の安定化と会計の制度化
- はじめに
- 第１節経済安定化の過程－アメリカの対日政策の変更
- 第２節経済制度改革の転換
- 第３節会計の制度化・統一化の試み
- まとめ
第３章自由経済への復帰と企業会計制度整備
- はじめに
- 第１節自由競争経済への復帰
- 第２節「企業会計原則」の設定
- 第３節財務諸表の公開と監査制度の導入
- 第４節シャウプ税制改革
- 第５節商法改正
- まとめ
第４章合理化投資促進の制度・政策と企業会計制度
- はじめに
- 第１節朝鮮戦争，日米講和と“合理化投資”
- 第２節資産再評価の資本蓄積効果
- 第３節投資の促進と税制上の優遇措置
- 第４節企業会計原則の機能
- まとめ
第５章高度成長過程での日本的会計制度の形成
- はじめに
- 第１節アメリカ移入制度の日本的修正と高度成長の制度構造
- 第２節高度成長の原動力
- 第３節商法計算規定の改正と「公正なる会計慣行の斟酌」規定
- 第４節わが国会計制度の特徴
- まとめ
第６章バブル崩壊と会計政策
- はじめに
- 第１節金融経済の破綻と金融システム安定化対策
- 第２節会計基準と矛盾する土地再評価と保有株式の評価
- 第３節法律と会計基準
- 第４節公表会計の情報機能従属性
- まとめ
第７章市場原理主義の下での会計制度
- はじめに
- 第１節市場原理主義（市場万能主義）の蔓延
- 第２節アメリカ型経済システムへの変革
- 第３節商法改正－会社法大改正の基本的必要性・パラダイム
- 第４節株式会社資本制度の弾力化と会計上の問題点
- 第５節改正商法の企業会計制度への影響
- まとめ
第８章連結計算書類導入にみる商法会計規制
- はじめに
- 第１節商法の会計規制目的
- 第２節連結計算書類の目的と連結の範囲の問題
- 第３節連結上の配当規制と債権者保護
- 第４節マクロ視点での会計規制化の傾向
- まとめ
結章わが国会計制度の新展開
- 第１節市場原理主義の下での会計制度改変の方向
- 第２節近年の商法改正と会計制度の展開
- 第３節本書の要約