目次
生態環境リスクマネジメントの基礎 生態系をなぜ、どうやって守るのか
- 浦野 紘平(共編)/ 松田 裕之(共編)
- 第1章 なぜ生態系を守るのか
- 1.1 生態系とは何か
- 1.2 人間が生態系から得ているもの
- 1.3 人間は生態系をどのように改変してきたか
- 1.4 「生物多様性」という考え方
- 1.5 日本の取組み:新・生物多様性国家戦略
- 第2章 環境リスクの予防的管理
- 2.1 環境リスクと生態環境リスクマネジメントの必要性
- 2.2 生態環境リスクの予防的管理の背景と方法
- 2.3 予防的管理の必然性
- 第3章 従来の生態系保全の考え方とリスクマネジメントの必要性
- 3.1 魚を半分にまで減らす漁業は,ほんとうに良いのか?
- 3.2 従来の管理手法と不確実性を考慮した順応的管理との比較
- 3.3 ひと通りの未来は描けない(ニホンジカ保護管理計画)
- 3.4 1年だけの調査ではわからない(環境影響評価法)
- 3.5 数式の説明
- 第4章 リスクマネジメントの基本手順
- 4.1 全体像
- 4.2 利害関係者と科学委員会の組織
- 4.3 リスクマネジメントの必要性を確かめる
- 4.4 実行可能なリスクマネジメント計画を立てる
- 4.5 リスクマネジメントを合意し,実行する
- 4.6 科学者の役割
- 第5章 レッドデータブックと環境影響評価
- 5.1 世界と日本のレッドデータブック基準
- 5.2 ミナミマグロは絶滅するか
- 5.3 環境影響評価の手続きと保全措置の考え方
- 5.4 愛知万博と中池見LNG備蓄基地の環境影響評価例
- 第6章 自然公園の保護と利用
- 6.1 「自然公園」とは何か
- 6.2 困難な課題である「保護と利用」の調和
- 6.3 「エコツーリズム」による保護と利用の調和可能性と課題
- 第7章 自然再生事業とリスクマネジメント
- 7.1 自然は復元できるか(自然再生事業の考え方)
- 7.2 生態系的取組みの推進
- 7.3 生態系を支える土壌の構成と形成
- 7.4 土壌汚染と自然再生
- 7.5 流域単位で再生を図る
- 第8章 化学物質の生態リスク評価
- 8.1 生態系保全と化学物質管理
- 8.2 生態リスク評価のエンドポイントの階層性
- 8.3 生態リスクの評価手法
- 8.4 東京湾のカワウに対するダイオキシン類汚染のリスク評価事例
- 第9章 外来生物リスクの評価と管理
- 9.1 外来生物が侵入すると何が起きるのか
- 9.2 外来生物の定義
- 9.3 環境汚染問題との違い
- 9.4 現状と将来
- 9.5 リスク評価
- 9.6 根絶と被害軽減対策
- 9.7 社会的なリスク管理
- 9.8 リスクの評価と管理のための情報の蓄積
- 9.9 これから必要な研究
- 第10章 野生動物リスクの評価・管理事例
- 10.1 野生動物の保護と獣害
- 10.2 増えすぎたシカ:個体数調整による管理
- 10.3 猿害リスクの評価:景観レベルの管理
- 第11章 水産資源管理の理論と事例
- 11.1 水産資源と日本
- 11.2 水産資源管理論の歴史
- 11.3 水産資源管理と制度
- 11.4 リスク論の水産資源管理への応用例:資源保護区の順応的設置
- 11.5 リスク論の海域生態系管理への応用例:知床世界自然遺産
- 第12章 複雑系としてのリスクの評価事例
- 12.1 複雑系の視点による生態系リスク
- 12.2 熱帯泥炭湿地帯の荒廃リスク評価事例
- 12.3 湖沼生態系の富栄養化リスク評価事例
- 12.4 生態系の安定性とレジームシフトの数学的説明
- 第13章 合意形成と科学者の役割
- 13.1 合意形成の前提
- 13.2 リスクコミュニケーション
- 13.3 科学者の役割
- 第14章 基本用語解説
- 1 一般的なリスク評価に関する用語
- 2 生態リスク評価に関する用語
- 3 生態系リスク管理手法に関する用語
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