序章「国際学」とは何か
- 「国際学」とは何か
- 「日本」の戦争責任
- 「世界学」の必要性
- 地球環境問題との関連
第１章ドラマとしての２０世紀の歴史Ⅰ－第２次世界大戦終結まで
- ドラマ「２０世紀の歴史」
- 第１次世界大戦
- 非ヨーロッパ諸国の観点
- ロシア革命の意義
- 反事実的歴史
- 第１幕第３場「大不況」
- 第１次世界大戦と民主化
- ２０世紀前半における非ヨーロッパ諸国
- 日本の帝国主義
- 非ヨーロッパの「近代化」と共産主義
- 「極端な時代」？
- 第２次世界大戦の終結から冷戦へ
第２章ドラマとしての２０世紀の歴史Ⅱ－冷戦とその終結
- ２０世紀の第２幕「冷戦」
- 冷戦と非ヨーロッパ諸国
- 中国の文化大革命
- 冷戦の終結
- ２０世紀の生み出した成果
- 非ヨーロッパ諸国の文明化
- 近代文明と自然の制約
- ２１世紀の開幕
- アメリカの覇権主義
- 近代化の発展とその障害
- 政教分離の必要性
- 「西欧文明」の普遍性
- 現在の日本の抱える問題
- 今後の日本の展望
第３章２１世紀世界システムの展望
- はじめ
- 世界貨幣の問題
- 生産力の重心の移動
- 巨大国の成長
- いくつかの可能性
- 社会的不安定の増大
- 中核－周辺関係
- 自然の制約
- 市場の論理の限界
- ２１世紀の世界政治
- もう１つのシステムのあり方－全世界的封建制
第４章２０世紀の歴史とマルクス主義の理念
- マルクス主義は「誤った思想」か
- イデオクラシー
- マルクスのなかの「ユートピア主義」
- 科学的社会主義
- エンゲルスの「進歩史観」
- 必然論
- レーニンと「全体主義的共産主義」
- スターリンと「共産主義的全体主義」
- 全体主義の解体
- 「自由」の意味
- むすび
第５章アジア・ナショナリズム研究序説
- 問題提起
- 概念規定
- ｎａｔｉｏｎ形成の論理
- ｎａｔｉｏｎ形成の経済的条件
- ｎａｔｉｏｎ形成の文化的要因
- 「想像の共同体」と「歴史的記憶」の創出
- アジアにおける少数民族問題
- 思想，運動としてのｎａｔｉｏｎａｌｉｓｍ
- ｎａｔｉｏｎａｌｉｓｍ論の変遷－むすび
- 補論
第６章東アジアの経済発展の展望
- 問題提起
- 東アジア経済論のステレオタイプ
- 最近の経済危機をめぐる議論
- 経済危機に対する展望
- ステレオタイプな議論の欠点
- アジア異質論の問題点
- 自然制約とアジア
- 統計データの問題
- 東アジア経済の将来
- 政策的展望
- 環境問題
第７章アジア地域における「持続可能な発展」の問題について
- はじめに
- 温暖化問題など
- 地域の観点の重要性
- 西アジアの問題
第８章地球温暖化問題の国際学的検討
- はじめに
- 問題の本質
- 地球環境問題と国際社会
- 気候変動の現実問題
- 温暖化に対する多様な対策
- 若干の結論
- むすび
第９章２１世紀世界変革の可能性
- ２０世紀の矛盾
- 「近代」の理念
- 西欧社会の矛盾
- 「近代社会」の枠組み
- 「近代社会」の形成
- 「歴史は終わった」か
- 「近代社会」の限界
- ２１世紀世界の課題
- 「変革」の思想
- 近代社会における変革の基本課題