序論
- １中江兆民の生涯と研究史の概略
- ２本書の研究課題
- ３本書の概要と構成
第一部国会開設期の検証
第一章民衆生活と経済発展
- １「政治の本旨」
- ２「新民世界」
- ３現場をみる
- ４「寵商豪権」批判
- ５財源確保か負担軽減か
- ６貧民救助の策をめぐって
- まとめ
第二章「恢復の民権」のために
- １議会の存在意義をかけて
- ２「議会は日本国に非ず」
- ３「決議の減額」成らず
- ４地租・地価問題と政費節減
- ５民党合同に向けて
- ６「人心の厭倦」への危惧
- まとめ
第三章愛国的「神経病」
- １条約改正問題
- ２内地雑居をめぐって
- ３朝鮮問題
- ４「亜細亜の大勢」
- ５「神経病」
- ６東邦協会への参加
- まとめ
第二部国民党と国民同盟会参加期の検証
第四章国民党結成
- １内政の「修明」と外交の「振張」
- ２「国民」を基礎とする政治
- ３「東亜の盟主」として
- ４「学術」的政綱−普通選挙・軍拡・経済−
- まとめ
第五章日清戦後経営期資本主義体制の構想
- １生産力は進歩の要
- ２貿易の「敗戦」
- ３政治家の「果断」
- ４民衆生活の向上
- ５「世界一等国」を目指して
- まとめ
第六章国民同盟会への参加
- １国民同盟会の結成
- ２日本の「天職」
- ３「支那保全」の意義
- ４「朝鮮扶植」の意義
- まとめ
第七章「民権」と「理義」
- １兆民の東アジア認識
- ２「理義」の射程
- ３「恐外病」の克服
- ４「民権」と「人権」
- まとめ
終章『三酔人経綸問答』から『一年有半』へ
- １日本の存立根拠の模索
- ２紳士君の「理義」
- ３豪傑君の「実際」
- ４「迂曲」の現実
- ５「時と地」
- ６「一大販路」の発見
- ７『一年有半』
- まとめ
総論