目次
ジョン・デューイとアメリカの責任
- 井上 弘貴(著)
- 序論
- 第1章 合衆国の変容,デューイの思想形成
- リバイバリズムからソーシャル・ゴスペルへ
- モダニズムの波と神を知ることへの義務のあいだで
- 真理の自己表出としてのデモクラシーによる絶対的意識からの脱却
- デューイによる科学技術と信仰との調和
- 個人と社会の一体化というヴィジョンと人種主義
- 伏在するアメリカン・マインドへの信念
- 第2章 デモクラシーの福音と新しい政治を求めて
- 大戦の勃発と合衆国の知識人たち
- 合衆国の態度決定をめぐって
- 実験的哲学のドイツ哲学にたいする優位
- 合衆国の参戦とデューイによる参戦論の行方
- ビジネスライクな心理の喚起とランドルフ・ボーンのデューイ批判
- 大戦の終結と知性をめぐる新たな確信
- 新しい社会的組織化と新しいデモクラシー到来への期待
- 極東での文化接触におけるデューイの政治的転回と思想的一貫性
- 逆照射される合衆国のスピリチュアルな独自性
- 第3章 デューイとアメリカの責任
- 戦争違法化運動へのコミットメントと「パワー・ポリティクス」の嫌悪
- 連盟規約をめぐる攻防とウィリアム・ボラーの政治的態度
- 政治の原像に埋め込まれたヨーロッパとアメリカの対比
- ラヴジョイのデューイ批判とデューイの反論
- 伏在するアメリカ合衆国の超然性にたいする信念
- 戦間期の合衆国における大衆社会化と知識人
- 公衆の待望と合衆国への信頼のあいだで
- 第4章 知性にたいする信仰を生きる
- 個人主義の理解をめぐって
- 独立政治行動連盟の思想と行動
- デューイのアメリカ社会党批判とローズヴェルト批判
- ニーバーのデューイ批判と集合的エゴイズムの分析
- デューイの反論と社会的知性のもとでの人間
- ニーバーとデューイの政治神学的相克
- 第5章 デモクラシーを防衛しなければならない
- 人民戦線の成立とモスクワ裁判
- トロツキー裁判の調査をめぐるデューイと人民戦線派知識人たちとの攻防
- 新たな大戦への不安と「文化的自由のための委員会」という希望
- デューイのトロツキー/マルクス主義批判
- 危機の高まりとよみがえる『ドイツ哲学と政治』
- 結論
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