目次
女になった海賊と大人にならない子どもたち ロビンソン変形譚のゆくえ
- 水間 千恵(著)
- 序章 イギリス児童文学とロビンソン変形譚
- 第一章 帝国を建設する少年たち
- 一 「男らしさ」のマニュアルとしてのロビンソン変形譚
- 二 植民地で培われる男性性
- 三 国家のイデオロギー装置と少年小説
- 四 浸透する男らしさの神話と少年読者
- 五 『さんご島』における少年と海賊
- 六 男らしさと人間らしさの意味
- 第二章 華麗なる海賊ヒーロー
- 一 秩序と伝統からの離反
- 二 歪められた男性性
- 三 海賊ヒーローと作家の二面性
- 四 『宝島』における男たちの世界
- 五 逸脱する主体と逸脱する性
- 第三章 女っぽい海賊とみじめな父親
- 一 子ども部屋からの逃走
- 二 ネヴァーランドとピーター・パン
- 三 成人男性の憂鬱
- 四 強制的異性愛体制への抵抗
- 五 女性化した海賊と無性化される子ども
- 第四章 女海賊の異議申し立て
- 一 引用と模倣の冒険世界
- 二 アマゾン海賊の特徴と本質
- 三 冒険の主体としての女性
- 四 『女海賊の島』とナンシイ・ブラケット
- 五 ランサム、帝国、そして女海賊
- 六 女海賊が示すもの
- 終章 子ども部屋のロビンソン変形譚と性
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