第１章行動経済学の現在
- １行動経済学の発展
- ２期待効用理論
- ３アレの反例
- ４プロスペクト理論
- ５割引効用理論
- ６進化論的合理性
- ７ニューロエコノミクス
- ８行動経済学から行動健康経済学へ
第２章嗜癖と依存症の経済学
- １嗜癖と依存症
- ２近視眼的アディクションモデル
- ３合理的アディクションモデル
- ４不確実性を考慮したアディクションモデル
- ５時間非整合性を考慮したアディクションモデル
- ６個人内葛藤を考慮に入れたアディクションモデル
- ７エビデンスベースな嗜癖モデルへ
第３章行動経済学から行動健康経済学へ
- １新古典派経済学の考え方−不確実性下の意志決定の例−
- ２リスクについて
- ３リスク認知とその解釈
- ４行動経済学からみた喫煙の分析
第４章ニコチン依存と禁煙意思
- １喫煙と喫煙対策
- ２たばこ価格と喫煙率
- ３行動健康経済学と喫煙対策
- ４禁煙意思に関するコンジョイント分析
- ５分析結果
- ６ニコチン依存度とたばこ対策
- ７禁煙意思から禁煙開始・禁煙成功へ
第５章喫煙の経済心理学
- １たばこと心理
- ２時間選好率と危険回避度
- ３時間と確率のコンジョイント分析
- ４割引効用モデルと期待効用モデル
- ５喫煙の経済心理学：分析結果
- ６個人レベルの分布結果
- ７たばこの研究からアディクションの研究へ
第６章クロスアディクションの経済心理学
- １クロスアディクション
- ２サンプル・データ
- ３嗜癖行動別に見る時間選好率、危険回避度
- ４嗜癖行動の相互依存性
- ５結論
第７章禁煙の成功と失敗の経済心理学
- １禁煙研究の経済学的意義
- ２禁煙開始者の追跡調査
- ３喫煙者と禁煙者の選好の内生的変化
- ４禁煙成功の予測因子
- ５結論
第８章アディクションにおけるアノマリーと衝動性の架け橋
- １行動経済学：２つのアプローチ
- ２割引効用アノマリーの調査
- ３期待効用アノマリーの調査
- ４時間と確率のコンジョイント分析
- ５アノマリーの調査結果
- ６アノマリーと衝動性
- ７アディクションのアノマリーと衝動性
- ８結論
第９章ダイエットの行動健康経済学
- １はじめに
- ２実験の概要
- ３介入の方法
- ４実験結果の概要
- ５分析の限界と今後の課題
第１０章行動健康経済学とニューロエコノミクス
- １ニューロエコノミクスの誕生
- ２神経と脳の構造
- ３意思決定と脳の働き
- ４時間・リスクに関する選好
- ５意図的な情報処理と自動的な情報処理の葛藤
- ６脳の動きをどう観察するか？
- ７ｆ−ＭＲＩから何がわかるのか？
- ８終わりに
第１１章臨床の行動健康経済学
- １医師の役割の変化
- ２合理的な臨床の意思決定
- ３意思決定の落とし穴：医療ヒューリスティクス
- ４落とし穴を越えるために
- ５医師患者間のリスクコミュニケーション
- ６終わりに
第１２章行動健康経済学から医療経済学へ
- １リバタリアン・パターナリズム
- ２行動経済学的に見た喫煙の課税政策
- ３世のため、人のための行動経済学
- ４結論
補章計量経済学分析の解説
- １離散選択分析
- ２ニコチン依存と禁煙意思（第４章）の推定結果
- ３喫煙の経済心理学（第５章）の推定結果
- ４クロスアディクションの経済心理学（第６章）の推定結果
- ５禁煙の成功と失敗の経済心理学（第７章）の推定結果
- ６アディクションにおけるアノマリーと衝動性（第８章）の推定結果