目次
もう一つの経済システム 東ドイツ計画経済下の企業と労働者
- 石井 聡（著）
- 序章
- 一 「社会主義」研究の今日的意義
- 二 視点・課題とその意義
- 三 ＤＤＲ経済史研究の現状
- 四 資料
- 五 本書の構成
- 第一章 出発点の経済状況
- はじめに
- 一 戦前・戦中期の状況
- 二 対外関係からの影響
- 三 工業における産業構造の転換
- 四 労働力の回復と流出
- 小括
- 第二章 労働生産性向上政策とその労使関係的限界
- はじめに
- 一 企業における労働者統轄
- 二 労働生産性向上政策の展開
- 三 一九五二／五三年経済危機と六月一七日蜂起
- 小括
- 第三章 造船業における生産能力の増大と労働生産性の低迷
- はじめに
- 一 第二次世界大戦直後の造船業
- 二 造船所の建設・拡張
- 三 技術面の発展
- 四 労働力の調達
- 五 賠償生産の優先
- 小括
- 第四章 造船業の企業現場における設備能力の不十分な利用
- はじめに
- 一 戦後初期の生産困難
- 二 第一次五カ年計画期の問題点
- 小括
- 第五章 造船業の企業現場における労働者陶冶および管理の限界
- はじめに
- 一 労働者の陶冶
- 二 労働者の管理
- 小括
- 第六章 造船業における計画作成と達成度評価の現実
- はじめに
- 一 計画の作成と達成度評価の実態
- 二 対ソ納入船舶の価格について
- 三 生産計画の作成可能性について
- 小括
- 第七章 造船業の国際競争力
- はじめに
- 一 企業現場の問題点を生んだ原因
- 二 建造船舶の性能
- 三 造船業の国際競争力
- 小括
- 第八章 労働者の人間関係世界
- はじめに
- 一 「労働作業班」
- 二 「社会主義的労働の作業班」
- 三 作業班の存続理由
- 小括
- 終章
- 補論 企業における秘密警察（シュタージ）
- はじめに
- 一 シュタージとは？
- 二 事実の正確な理解に基づく評価の必要性
- 三 企業におけるシュタージ
- 四 国民の三つの層について
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