序章アメリカ・モデルの分権システム
- １反権力の伝統
- ２分権と民間活用の事例：福祉改革と公共交通
- ３本書の構成
第１章アメリカ型福祉国家と財政規律
- １自由と財政規律
- ２州・地方財政の基本構造と連邦補助金による歪み
- ３自主財源に規定される財政規模
- ４財政規律の制度化の状況
- ５州・地方財政における連邦補助金の状況
- ６結びに変えて：今後の課題
第２章アメリカの１９９０年改正大気浄化法と排出権取引
- １問題意識と構成
- ２１９９０年改正大気浄化法による排出権取引の導入
- ３排出権取引制度の「実験室効果」
- ４次の研究課題
第３章クリントン政権期以降の医療保険と税制・会計
- １はじめに−アメリカ連邦財政上の位置づけ
- ２雇用主提供医療保険・年金保険と租税制度
- ３企業の法定福利費と法定外福利費
- ４雇用主提供医療保険・年金の会計制度と事前積立
- ５雇用主提供医療保険の制約
- ６１９８０年代後半から１９９０年代前半の議会・政権
- ７クリントン政権の医療保険改革案
- ８雇用主提供医療保険の変化
- ９租税政策の新展開−確定拠出型の導入
- １０結びに変えて
第４章ロサンゼルス福祉改革における民間化の特質
- １問題の背景と研究目的
- ２ＬＡの福祉改革の概要：ＣａｌＷｏｒｋｓとＧＡＩＮ
- ３ＬＡの委託契約の制度・ルール
- ４ＧＡＩＮケースマネジメントの委託契約の実態
- ５ＬＡにおける委託契約の特質と課題
第５章アメリカ大都市の交通財政
- １本章の課題
- ２ニューヨークＭＴＡの事例分析
- ３シカゴＲＴＡの事例
- ４総括