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日本の文豪こころに響く言葉 1 夏目漱石・森鷗外ほか
- 長尾 剛(著)
- 吾輩は猫である。名前はまだない。
- わたしのことは構わないで、おまえ一人ですることを、わたしと一緒にするつもりでしておくれ。
- 全く、私は皆さんを欺いていたのです。
- そして美しく見張った目の底には、無限の残惜しさが含まれているようであった。
- のんきと見える人々も、心の底を叩いてみると、どこか悲しい音がする。
- 人間は好き嫌いで働くものだ。論法で働くものじゃない。
- 真に民子は野菊の様な児であった。
- さみしい時はさみしがるがいい。運命がおまえを育てているのだよ。
- 智に働けば角が立つ。情に棹刺せば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
- かくのごとくに先から先へと考えてみれば、人はどこまで行って踏み止まることができるものやら分からない。
- 熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より頭の中のほうが広いでしょう。
- 貧しきが中にも楽しきが今の生活。捨て難きは、エリスが愛。
- ただ、あなただけに私の過去を物語りたいのです。
- 産は女の出陣だ。いい子を産むか死ぬか、そのどっちかだ。
- 自己の尽くすだけを尽くして潔く運命に従おう。
- 女はもとより曲者である。男に「え?」と言わせたまま、しばらく何も言わぬ。
- 恋の満足を味わっている人は、もっと温かい声を出すものです。
- 情は情、義は義である。
- 来年の今月今夜になったらば、僕の涙で必ず月は曇らして見せる。
- 死んでも君達に同情してもらいたくない。僕は一人で耐える。そして、そのさみしさから何かを生む。
- 「何のために学校へ通ったのか」と聞かれれば「試験のために」と言うより外はない。
- 唯いつとなく二人の中に、大川一つ横たわりて、舟も筏もここでは御法度、岸に添うて思い思いの道を歩きぬ。
- 片思いでも思い切るのはつらいもの。思い切った胸の中は、さながら火が消えたように冷たく味気なくなった。
- 財産がのうても亭主の心がけが良かったら、一生苦労せいでも済むけにな。
- たとえどのような貧苦の中でも二人そろって育てる子は、長者の暮らしといいまする。
- 幼なじみも、ついには赤の他人に等しいものになるだろう。
- 美しい女の笑顔を眺めると、訳もなく幸福な恋を空想するのである。
- 生きている事と死んでしまっている事と、それは両極ではなかった。それほどに差はないように感じた。
- びっくりしたいというのが、僕の願いなんです。
- もしかしたら、自分のしたことが善事だという変な意識があって、それを本当の心から批判され、裏切られ、嘲られているのが、こうしたさみしい感じで感ぜられるのかしら?
- おお、薔薇、汝病めり!
- それは、もはや人間の心ではなかった。喜怒哀楽の情の上にあって、ただ鉄槌を振るっている勇猛精進の菩薩心であった。
- とにかく自分には後悔がある。できるだけ、生きているうちにそれを償っておかなければ。
- 男はなぜ女みたいにきれいにしないのだろうと思った。
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