序章理論と方法
- 第１節研究課題
- 第２節先行研究の整理と本書の論点
- 第３節分析方法
- 第４節本書の構成
第Ⅰ部家族変動の胚胎
第１章変化の始発期としての戦間期
- はじめに
- 第１節１９２０−３０年代における農村社会構造の転換
- 第２節自作・自小作中農層の台頭と『家の光』
- 第３節経済更生運動と農村社会秩序の再編
- 第４節家における内部構造の変化
- おわりに
第２章農村家族における内部構造の変容
- はじめに
- 第１節農村青年層の結婚観
- 第２節「文化」受容の男女差を規定するもの
- 第３節「文化」実践への契機
- おわりに
第３章戦後移動エネルギーの蓄積
- はじめに
- 第１節農村の教育熱と国家の意向
- 第２節農家の存続戦略としての教育
- 第３節教育経験がもたらしたもの
- おわりに
第Ⅱ部戦後期の展開
第４章農村−都市移動研究と家族論
- はじめに
- 第１節農村−都市移動研究における２つの流れ
- 第２節家族論における移動者の位置づけ
- おわりに
第５章移動と階層
- はじめに
- 第１節調査対象者の属性
- 第２節都市移動の様相
- 第３節出身階層と流入階層
- 第４節都市移動者の４類型
- おわりに
第６章階層と家族
- はじめに
- 第１節移動者家族の形態と継承をめぐる意識
- 第２節子どもの教育と性別分業
- 第３節都市移動者家族の４類型
- おわりに
第Ⅲ部社会階層と家族変動
第７章農村跡継の都市転出と家族変動
- はじめに
- 第１節跡継の都市転出
- 第２節郷里との関係の維持
- 第３節農村跡継の移動経験がもたらすもの
- まとめにかえて
第８章労働力型移動モデルの変容
- はじめに
- 第１節都市自営業層への流入
- 第２節企業社会の成立と雇用労働者化
- 第３節雇用Ｂ家族の生活連関
- おわりに
第９章都市自営業流入者の家意識
- はじめに
- 第１節都市自営業流入者の家族戦略と家意識
- 第２節家業継承がなされなかった事例
- 第３節家業継承がなされた事例
- おわりに
第１０章立身出世型移動モデルと家
- はじめに
- 第１節軍学校進学という転出ルート
- 第２節戦前日本における家族国家観
- 第３節事例分析
- 第４節考察
- おわりに
終章結語
- 第１節本書の知見と残された課題
- 第２節「連続性の希求先」を求めて−結びにかえて