序章現代インド女性とポストコロニアル状況
- 現代インドで女性として生きるということ
- インド女性研究をふりかえる
- 植民地的二分法とジェンダー
- インドのポストコロニアル状況
- 身体・自己・行為主体性
- ポストコロニアルの彼方へ
- 本書の構成
- 調査地について
- フィールドワークについて
第１章女性の生きる場所
- ジェンダーと空間的な区分
- ウチの領域での既婚女性の活動
- 家系を維持する女性の役割
- 親族関係
- 女性の自己統御と守護の力
- クドゥルクニー・オサ
- ジョニ・オサとクマロ・プルニモ
- サーヴィトリー・オサ
- ブデイ・オサ
- 誓願儀礼と女の仕事
- 身体化された再帰的実践
第２章関係性のなかの人生
- インドにおける身体観
- 女の身体とシャクティ
- 身体−人格の創造と変容
- 女の身体−人格の変容
- 身体−人格、先祖、土地
第３章個的経験の共同性
- 初潮儀礼の過程
- 初潮畿礼をめぐる個と関係性
- 初潮儀礼とジェンダー化された空間区別
- 大地と女性の関係
- 実体化されたウチ／ソトの区別と現代村落におけるポストコロニアル的状況
- 現代インド村落における初潮儀礼の意味論
- 現代インドにおける女性の立場の複雑さと可能性
第４章遊びとエロス
- 儀礼と現実批判
- ロジョ祭のブランコ遊び
- ブランコ遊びとめまい
- 人間のつながり
- エロスと霊性
- ブランコの揺れはつづく
- 近代的な歌における欲望する主体と客観的なまなざし
- ブランコ祭りの宗教的可能性
第５章裏庭の政治
- ゴロ・マニトリ村における派閥
- 派閥の再生産と変化の過程
- 二分法のなかの行為主体性
- 女性の政治参加への新たな動き
第６章「スマート」なふるまいとは
- ポストコロニアル状況における女性の行為主体性
- スマートさの実践
- 自・他の視線の統合
- 見た目と自己表現の重要柱
- 他者のまなざしの問題
- 女性と現代マスメディア
- 前を向いて歩く女性たち
終章ポストコロニアルをこえて
- 構造から関係性へ
- 個から広がる関係性
- ポストコロニアル構造の揺らぎ
- ポストコロニアルからグローバルへ