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目次

  • プロローグ アイデンティティへのあくなき問い
    • 1 アイデンティティを研究するとは,一体何を研究することなのか?
    • 2 当初の発想
    • 3 生じてきた問題
    • 4 本書の構成とその試論的価値
  • 第1章 先行アイデンティティ研究の批判的検討
    • 1 アイデンティティの理論的側面についての研究
    • 2 アイデンティティ・ステイタス研究
    • 3 統計的実証研究
    • 4 一人の人間の生の意味を考えるためにヒントとなる諸研究
  • 第2章 アイデンティティの意味を問う
    • 1 アイデンティティの直観的把握について,およびこの概念の規定様式について
    • 2 私の直観的把握
    • 3 現象学的精神病理学諸説を参照する際に,まず問題とされる事柄について
    • 4 アイデンティティ拡散の正常性ないしは病理性に対するエリクソンの見解
    • 5 「基盤」を明らかにするためには,社会論・文化論が必要である
    • 6 モラトリアム人間の時代
    • 7 小此木理論への疑問
    • 8 成熟したモラトリアム人間はアイデンティティ人間である
    • 9 モラトリアムという用語にも,アイデンティティという用語にも,それなりの意義がある
    • 10 アイデンティティの意味の流動性
    • 11 現代モラトリアム社会における青年の「全生活空間」
    • 12 虚構のような現実と現実のような虚構が構成する「全生活空間」
    • 13 私が私であるということを支える無意識の「他者」
    • 14 モラトリアム青年がモラトリアム成人になるとは一体どういうことなのか
    • 15 本章のまとめ
  • 第3章 エディプス・コンプレックスとアイデンティティ
    • 1 エディプス・コンプレックス論への入口
    • 2 鏡像段階論
    • 3 言語世界への参入
    • 4 対象a
    • 5 アイデンティティを支える対象a
    • 8 ラカン理論の特質とその射程
    • 9 阿闍世コンプレックス
    • 8 「甘え」理論
    • 9 異質な「言葉」概念
    • 10 世界の構造と欲望の道筋は他者によって規定される
    • 11 青年期には〈かつての自分〉が復活し,欲望の循環不全が起こるときがある
    • 12 「跳躍」を決定する諸変数
  • 第4章 青年性とは何か
    • 1 「跳躍」に肉づけされるストーリー
    • 2 「青年性」とは何か
  • 第5章 「語り合い」の方法論
    • 1 「語り合い」が必要になってきた理由
    • 2 物語論的アプローチとの比較
    • 3 「語り合い」法がまず第一に目指す了解について
    • 4 体験を言葉にすることの困難と,それでも言葉が体験を伝え得る可能性について
    • 5 言葉の記号的側面(シニフィアン)と意味的側面(シニフィエ)の関係
    • 6 「語り合い」は「共通の言語世界」を作り上げる作業である
    • 7 了解の保留について
    • 8 孤独感に対してまだ付け加えるべきことがあった
    • 9 「かつての私」と「今の私」をつなぐ「物語」はある「真理」を射抜いていなければならない
    • 10 生きられる現実性(イメージ)とそれを支える事実性
    • 11 イメージの再体制化について
    • 12 「物語」が単に変容したという以上に,了解が深まったのである
    • 13 完全な了解が不可能な中での方法論,およびそれが目指す「真理」観
    • 14 私は「物語」のアクチュアリティにいかにして迫れるのか
    • 15 「語り合い」法を支える研究観
    • 16 〈私〉と「私」を切り分けることは不可能であるが,しかし,それでも〈私〉は記述する
    • 17 「語り合い」法は「間主観性」の分折を通して他者の内面生活に関する資料を得る
    • 18 方法論の総括
  • 第6章 最終考察−さらなる探究のために
    • 1 全体の振り返り
    • 2 アイデンティティ拡散とは何か
    • 3 本書で目指されたものと「自我」概念
    • 4 主体という概念
    • 5 他者関係とアイデンティティ
    • 6 本書を超えたアイデンティティの問いへ
    • 7 何が「強い」のか
    • 8 「病理的なアイデンティティ拡散」と「正常なアイデンティティ拡散」との境について
    • 9 「語り合い」法の検討,検証をしていく必要がある