目次
近代天皇制国家の歴史的位置 普遍性と特殊性を読みとく視座
- 安田 浩(著)
- 序章 近代天皇制研究の現代的意義をめぐって
- はじめに
- 一 天皇制研究の成立
- 二 戦後の天皇制
- 三 近代天皇制研究の方向
- 第Ⅰ部 日本ナショナリズムの特質と国民国家
- 第1章 近代日本における「民族」観念の形成
- はじめに
- 一 「民族」の不在と国民形成の課題
- 二 「民族」観念の成立と穂積憲法学
- おわりに
- 第2章 欧化主義ナショナリズムの一形態
- はじめに
- 一 平民主義者徳富蘇峰におけるナショナリズム
- 二 徳富蘇峰の「転向」
- 三 文明の帝国主義
- 四 孤立のナショナリズムへ
- 五 天皇主義と「亜細亜モンロー主義」のナショナリズム
- おわりに
- 補論 日本型国民国家と近代天皇制
- 一 日本型国民国家という提起
- 二 国民国家論の方法的問題点
- 第Ⅱ部 近代天皇制の政治構造把握への基礎視角
- 第3章 近代天皇制国家試論
- 一 課題と視角
- 二 天皇制国家の統治様式
- 三 天皇制国家の政治レジーム
- 結びにかえて
- 第4章 近代天皇制国家の基礎的社会関係の変容
- はじめに
- 一 地方改良運動期行政村の変容
- 二 部落有林野統一・入会権処分問題の展開
- 三 第一次世界大戦以降の村政機構
- 四 村政担当層の性格と変化の限界
- 五 内川小作農組合と部落体制の変容
- 第Ⅲ部 日本型立憲君主制と天皇
- 第5章 日本近現代史のなかの昭和天皇
- 一 昭和天皇像の再検証
- 二 近代の天皇制論
- 三 近年の天皇制の研究状況
- 四 近現代天皇制の定義をめぐる問題
- 五 戦後の象徴天皇制
- 第6章 昭和天皇の戦争責任の論じ方をめぐって
- 一 前提
- 二 研究の進展のもたらしたもの
- 三 昭和天皇の行動様式
- 四 政治責任の論じ方
- 第7章 「新しい」伊藤博文像の問題点
- はじめに
- 一 憲法危機を阻止した政治指導者という伊藤博文像
- 二 「憲法危機」は本当に存在したのか
- 三 実証的歴史記述を装った伊藤博文像の破綻
- 四 伊藤博文の憲政受容の特質
- 結びにかえて
- 第8章 明治憲法下の天皇の権力をいかに理解するか
- 一 批判・論争でわきまえるべき学問的作法
- 二 イギリス立憲君主制と近代天皇制の相違
- 三 田中内閣総辞職事件をめぐる一面的な解釈
- 第9章 日本型立憲君主制と昭和天皇
- 一 問題の所在
- 二 昭和天皇の政治関与(介入)の性格と首相不信任の論理
- 三 田中首相・白川義則陸相の満州事件上奏と昭和天皇による問責
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