目次
性が語る 二〇世紀日本文学の性と身体
- 坪井 秀人(著)
- 序章 性が語る
- 第Ⅰ部 ジェンダー化する近代
- 第一章 電話する女たち
- 1 声の沼、声のナルシズム
- 2 不透明な電話線
- 3 電話交換手という存在
- 4 交換手の素顔
- 5 〈電話する女〉と〈電話を聞く女〉
- 第二章 ヒステリーの時代
- 1 ルチア、あるいは高き声
- 2 ヒステリーの時代と『或る女』
- 3 ヒステリー小説群
- 4 『或る女』のマッド・シーン
- 第三章 戦争と〈女の感受性〉
- 1 一九四二年という年
- 2 「君死にたまふことなかれ」の波紋
- 3 「君死にたまふことなかれ」はなぜ危険なのか
- 第四章 少国民たちの夢と欲望
- 1 『週刊少国民』の成立とその性格
- 2 大正期自由主義との切断/連続
- 3 詩の言葉とヴィジュアリティ
- 第Ⅱ部 日本という身体
- 第一章 浦島のゆくえ
- 1 〈日本回帰〉と文明開化
- 2 ハーンの日本回帰と女性的なるもの
- 3 〈「青猫」以後〉と文明開化
- 4 〈「青猫」以後〉と交通の不可能性
- 5 日本回帰と〈フェミニズム〉
- 6 伊東静雄の場合
- 7 ハーンと〈日本の女性〉
- 8 ハーンの亡霊と一九四〇年代
- 第二章 萩原朔太郎の性と病性
- 1 反規範としての病性
- 2 〈懺悔〉と進化論
- 3 身体表象と解剖学的視線
- 第Ⅲ部 植民地主義と声、あるいは書くこと
- 第一章 みずからの声を翻訳する
- 1 みずからの声を翻訳すること
- 2 オリエンタリズム/オクシデンタリズムの二重性
- 3 『アイヌ物語』と『あいぬ物語』
- 4 翻訳と表記
- 5 囲い込まれる声
- 6 『アイヌ神謡集』におけるローマ字表記
- 第二章 怠惰とコキュ
- 1 モダニズム
- 2 二重性を生きる李箱
- 3 李箱詩と〈抵抗〉
- 4 李箱文学における〈怠惰〉
- 5 パリの〈コキュ〉
- 6 飛ぶ李箱
- 第Ⅳ部 性的身体としての語り
- 第一章 身体創造とユートピア
- 1 『金色の死』の序
- 2 「父となりて」をどう読むか
- 3 〈呪われた作者〉と〈醜い我が子〉
- 4 作者にして作品
- 5 裸体主義と優生思想
- 6 〈模範夫婦〉
- 第二章 『痴人の愛』の私
- 1 『痴人の愛』の一人称語り
- 2 見る〈私〉/見られる〈私〉
- 3 モダン都市のなかの〈私〉
- 4 〈私〉から〈譲治〉へ
- 第三章 〈彼女の物語〉をさがして
- 1 語りと視線
- 2 焦点化と多声法
- 3 物語群の織物としての物語
- 4 語り手のいる場所
- 5 〈彼女の物語〉をさがして
- 第四章 男もすなる
- 1 日記文学という領域
- 2 欲望生成システム
- 3 〈日記戦争〉
- 4 『鍵』における性の闘争
- 第五章 子を産まぬ母
- 1 作家神話の呪縛
- 2 ポルノグラフィ的欲望の在所
- 3 子を産まぬ母
- 第Ⅴ部 女の声を盗む
- 第一章 語る女たちに耳傾けて
- l 語り手の性差
- 2 女性独白体という領域
- 3 狂気語りと書く女
- 第二章 女の声を盗む
- 1 消費される〈女生徒〉
- 2 太宰治の女性独白体小説
- 3 「女生徒」と『有明淑の日記』
- 4 剽窃か模倣か
- 5 〈書くこと〉をめぐる闘争
- 第三章 作者の決闘
- 1 奇妙なテクスト「女の決闘」
- 2 「女の決闘」における〈翻案〉と〈パロディ〉
- 3 批評としての翻訳
- 4 翻訳を翻案すること
- 第四章 切断と連続
- 1 写真の中の〈明るい天皇〉
- 2 『斜陽』における天皇の写真
- 3 〈人間宣言〉における切断/連続
- 4 切断と連続−敗戦をまたぐ『斜陽』
- 5 〈戦後〉の聖母子像
- 第Ⅵ部 女が書く/男が書く
- 第一章 性の非対称
- 1 マゾヒズムとパッション
- 2 理解不可能性としての〈性〉
- 3 性の非対称
- 第二章 〈あのれきしあ〉は語る
- 1 女性ジェンダーと〈食べる〉こと
- 2 食文化を映す小説
- 3 癒しから遠く離れて
- 第Ⅶ部 現代詩と女の身体
- 第一章 伊藤比呂美という詩人
- 1 伊藤比呂美と一九八〇年代
- 2 詩のトポスとフェミニズム
- 3 詩人としての活動
- 第二章 伊藤比呂美初期詩論
- 1 〈個〉から〈種〉へ
- 2 声と言葉の間
- 3 毛抜きと帰化植物
- 4 〈食べる〉ことと性
- 5 詩「Ç考」がひらいたもの
- 6 〈意味〉をのがれて
- 第三章 『テリトリー論2』
- 1 一九八○年代の〈女性詩〉
- 2 〈産む性〉と〈産まぬ性〉
- 3 散文スタイルの問題
- 4 対話とポリフォニー
- 第四章 『テリトリー論1』
- 1 共同制作としての詩集
- 2 写真とアウラ
- 3 〈父〉を書くこと
- 4 写真との格闘と対話
- 5 母系世界と言葉
- 6 〈照葉樹林文化〉の批評性
- 7 引用とミニマリズム
- 第五章 『テリトリー論』以後
- 1 死と殺生
- 2 〈声〉をいとおしむ
- 3 老いと死を凝視める
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