目次
- プロローグ 聖なる政治的精神
- 1 一八七一年の政治神学
- 2 ヴァイマールの神聖フロント世代の政治神学
- 3 神学部の外に出た神学、あるいは編集者の社会的機能
- 4 同時代の精神と神学的なテクストの社会史的コンテクスト
- 5 各章の内容について
- 第1章 アドルフ・フォン・ハルナックとマックス・ヴェーバー
- 1 「制度化したドイツ・ルター派」対「禁欲的プロテスタンティズム」?
- 2 一九〇五/〇六年の書簡の背景
- 3 エストニアからやってきたハルナックが帝政ドイツの政治的中枢に駆け上ることの意味
- 4 二人のリベラル・ナショナリスト、あるいは二人の政治的距離
- 第2章 ゲオルク・ジンメルが見た転換期のドイツ神学
- 1 『現代文化の葛藤』、あるいはゲオルク・ジンメルの時代分析
- 2 表現主義とは何か
- 3 表現主義者としてのゲオルク・ジンメル
- 4 ヴィルヘルム期末期の宗教的状況
- 5 近代世界の成立における「神秘主義」(Mystik)の意義、あるいはトレルチの「神秘主義」理解
- 6 表現主義者=神秘主義者としてのカール・バルト
- 7 対立と連続、あるいは表現主義の前と後
- 第3章 学問の市場化としての「学問における革命」
- 1 神学部の外で営まれる神学
- 2 ヴィルヘルム期とヴァイマール共和国期との間のドイツ・ルター派と大学神学部
- 3 編集者オイゲン・ディーデリヒスと「大学の外の神学」
- 4 神学的アヴァンギャルドとしてのゴーガルテンとディーデリヒス
- 5 「学問における革命」
- 6 初期カール・バルトとディーデリヒス
- 7 ヴァイマールの神聖フロント世代の神学
- 8 体制派に「転向」した破壊的神学者
- 第4章 ニーチェは神学を救うのか
- 1 「表現主義」批判としての「新即物主義」の時代
- 2 ニーチェのキリスト教批判はどのように解釈されるべきなのか
- 3 新即物主義の画家オットー・ディックス
- 4 ニーチェのキリスト教批判の神学的援用
- 5 神聖フロント世代における二つのニーチェ利用
- 第5章 ヴァイマールの神聖フロント世代の殿を戦うディートリヒ・ボンヘッファー
- 1 ボンヘッファー読者の政治的コンテクスト
- 2 ヴァイマールの神聖フロント世代の最終列としてのボンヘッファー
- 3 神聖フロント世代の最前列と最終列の教会批判
- 4 神学それ自体の脱構築
- 5 制度の外の神、あるいは成人した世界における無宗教的キリスト教
- 6 ボンヘッファーの神学はさらに政治化されるべきなのか
- 第6章 神聖フロント世代の両義的な政治精神
- 1 神聖フロント世代における「社会主義」
- 2 ティリッヒの社会主義と「民族的なもの」
- 3 「第一の運命」
- 4 ニューヨークの亡命知識人ティリッヒとナチズムの神学者ヒルシュ
- 5 「第二の運命」
- 6 ドイツ・ルター派における「民族的なもの」
- エピローグ プロテスタンティズムとナショナリズム
- 1 「ドイツ精神と西欧」という問い
- 2 プロテスタンティズムと大衆
- 3 「聖なる政治的精神」と「聖なる時代精神」
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