目次
デモクラシーと民族問題 中東欧・バルト諸国の比較政治分析
- 中井 遼(著)
- 第1章 イントロダクション:政治的民族関係
- 1.1 本書の目的
- 1.2 中東欧新興民主主義国の民族関係という謎
- 1.3 本研究の意義
- 1.4 本書の議論
- 1.5 いくつかの定義
- 1.6 本書の構成・方法論・特徴
- 第Ⅰ部 理論と実証
- 第2章 中東欧と民族問題:問題の所在と既存研究検討
- 2.1 共産主義の崩壊と民族問題の台頭
- 2.2 民族対立不可避論の瑕疵
- 2.3 民族関係は人為的産物である
- 2.4 制度論・国際介入論による説明
- 2.5 政治的アクターの重要性
- 第3章 政党間競争と民族政治:実証理論とモデル
- 3.1 政党間競争と民族問題の関係:エスニック・アウトビッディング
- 3.2 新興民主主義国における,政党−有権者関係と民族性
- 3.3 多数派民族による政党間競争と民族政策決定,有権者の判断
- 3.4 政党間競争・政府政策と少数民族の反応
- 3.5 理論のまとめ
- 第3章の補遺 理論の数理的裏づけ
- 第4章 民族問題と政治的競争の計量分析
- 4.1 計量分析の対象と単位
- 4.2 指標の作成
- 4.3 基礎的予備分析
- 4.4 分析1:線形モデル
- 4.5 分析2:非線形モデル
- 4.6 計量分析の結論
- 第4章の補遺
- 第Ⅱ部 事例研究
- 第5章 ラトヴィア・エストニア比較分析
- 5.1 類似の背景と異なる政治的民族関係
- 5.2 歴史的背景
- 5.3 独立回復の経緯:政治的産物としての民族主義
- 5.4 社会経済的背景
- 5.5 制度的・枠組み的背景
- 第5章の補遺 ラトヴィア・エストニア両国の独立までの民族別比率
- 第6章 ラトヴィア:融合社会の対立的エスノポリティクス
- 6.1 ラトヴィアのロシア語系住民
- 6.2 ラトヴィアの政党政治概観
- 6.3 ラトヴィア政党政治とラトヴィア多数派民族エリートの行動
- 6.4 ラトヴィアの少数民族による反応:政治的抵抗
- 6.5 小括:ラトヴィア政党政治と民族政治
- 第7章 エストニア:分離社会の妥協的エスノポリティクス
- 7.1 エストニアのロシア語系住民
- 7.2 エストニアの政党政治概観
- 7.3 エストニア政党政治とエストニア多数派民族エリートの行動
- 7.4 エストニアの少数民族による反応:政治的統合
- 7.5 小括:エストニア政党政治と民族政治
- 第8章 おわりに:選挙,政治家,民族問題
- 8.1 本研究が論証したこと
- 8.2 本研究の外的妥当性の問題
- 8.3 本研究の含意
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