目次
からゆきさん 海外〈出稼ぎ〉女性の近代
- 嶽本 新奈(著)
- 序章
- (1)からゆきさんが考察の対象となるまで−「底辺女性史」という提起
- (2)先行研究のまとめと課題
- (3)問題の所在と本書の目的
- (4)「からゆきさん」と〈出稼ぎ〉という語について
- 第1章 身売りの歴史とその思想
- (1)近世までの身売りとその思想
- (2)民衆の買売春に対する意識−外国人が見た日本
- 第2章 海を渡った女性たち
- (1)海外〈出稼ぎ〉の歴史的・地理的条件−長崎における外国人との雇用関係の確立
- (2)明治一〇年代における庶民にとっての海外〈出稼ぎ〉
- (3)渡航幇助者−「誘拐者」と「密航婦」の内実
- (4)渡航幇助者のジェンダーと役割
- (5)女性幇助者への評価
- 第3章 海外日本人娼婦と明治政府の対応
- (1)困窮者への黙認−明治初期
- (2)上海の雇用関係の変化と政府の対応−明治一〇年代
- (3)撤回される「婦女保護法案」−明治二〇年代
- 第4章 「芸娼妓」をめぐる言説と、海外膨張政策への呼応
- (1)存娼派の芸娼妓への処遇−福沢諭吉と『時事新報』の場合
- (2)存娼派と海外膨張論の結びつき
- (3)廃娼派の芸娼妓へのまなざし−日本キリスト教婦人矯風会
- (4)廃娼派と海外膨張論の結びつき−島田三郎主宰『毎日新聞』
- 第5章 分断される女/性
- (1)「近代家族」と「芸娼妓」
- (2)愛国婦人会による娼婦の国民化
- (3)愛国婦人会・奥村五百子の芸娼妓観
- (4)『婦女新聞』の性格−創刊の動機と福島四郎
- (5)近代家族の性規範
- 第6章 優生思想と海外日本人娼婦批判
- (1)日本における優生思想の流入と「純血/純潔」イデオロギー
- (2)廃娼運動と優生思想
- (3)海外日本人娼婦と「民族衛生論」
- (4)シベリア視察報告
- (5)天草・島原調査報告
- 終章
- (1)各章のまとめ
- (2)森崎と山崎の比較を通じて
- (3)「日の丸」を背負ったからゆきさん
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