目次
「家族する」男性たち おとなの発達とジェンダー規範からの脱却
- 大野 祥子(著)
- 第1章 男性のワーク・ライフ・バランスとジェンダー規範
- 1 ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)というけれど
- 2 発達研究で男性はどのように扱われてきたか
- 3 男性の幸福感・充実感は何に支えられているか
- 4 「男は仕事」というジェンダー規範の拘束性
- 5 男性の生き方に多様性はあるか
- 6 本書の目的と構成
- 第2章 男性の生活スタイルの多様化を確かめる(研究1−1)
- 1 男性の中にも多様化は生じているのか
- 2 男性の生活スタイルの3タイプ
- 3 生活スタイルのタイプによって満足度に差はあるか
- 4 タイプ別「自分の生き方」への満足度を高める要因
- 5 「仕事=家庭型」の新しさとあいまいさ
- 第3章 男性にとっての家庭関与の意味を考える(研究1−2)
- 1 妻との役割分担のしかたで満足度に差はあるか
- 2 妻の就労形態と生活スタイルの組み合わせ
- 3 「仕事=家庭型」の二つの下位タイプ
- 4 どのような家庭関与が満足度を高めるか
- 5 家庭関与は男性に何をもたらすか
- 第4章 「男は仕事」規範を相対化するプロセスを探る(研究2)
- 1 仕事や家庭への意味づけについての語り
- 2 「仕事と家庭のバランス」の二つの群(研究2−1)
- 3 仕事優先群はなぜ稼ぎ手役割を積極的に受容するか(研究2−2)
- 4 仕事優先群から仕事相対化群への変化プロセス(研究2−3)
- 5 仕事優先群と仕事相対化群の家族観(研究2−4)
- 6 「家族する」ことが男性を「男は仕事」規範から自由にする
- 第5章 「家族する」尺度の作成(研究3−1)
- 1 男性の家庭関与はどのように測定されてきたか
- 2 予備版尺度の作成(予備調査)
- 3 「家族する」尺度の作成(本調査)
- 4 「家族する」尺度の信頼性と妥当性
- 第6章 「家族する」ことが男性の生き方を変えることを確かめる(研究3−2)
- 1 「家族している」男性と「家族していない」男性の比較
- 2 「家族している」男性のワーク・ライフ・バランス
- 3 「家族している」男性はどのように働いているか
- 第7章 「家族する」とはどういうことか
- 1 家庭関与の質が重要
- 2 「家族である」ことと「家族する」こと
- 3 「家族する」ことの応答性と生成性
- 4 「声に耳を傾ける」−人がまるごとの個人として尊重される
- 5 オルタナティブな価値観を獲得する意義
- 第8章 男性の発達としての「家族する」こと
- 1 発達とはどのようなプロセスか
- 2 「家族する」ことは個人の適応に資する−発達的可塑性
- 3 「家族する」ことによって自分の生き方をデザインする−発達の主体的制御
- 4 「家族する」ことは社会を変える力を持つ−発達のニッチ構成
- 5 男性・女性の新たな生き方,新たな家族のかたち
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