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目次

北宋絵画史の成立

北宋絵画史の成立

  • 塚本 麿充(著)
  • はじめに 「美術」から「文物」へ−「交流史」を結節点とした方法論的な若干の考察−
    • はじめに
    • 第一節 なぜ交流が問題となるのか
    • 第二節 日本の中国絵画史研究と交流史研究
    • 第三節 美術史学と歴史学
    • 第四節 「文物」という概念・交流の世界と本書の構成
    • おわりに 北宋文物の場所・鑑賞者とその消失から再生まで−「文物」から「美術」へ
  • 序論 近代における「中国美術史」の成立とその認識−矢代幸雄・滕固・シックマン−
    • はじめに
    • 第一節 最初期における「美術史」記述
    • 第二節 中国の近代知識人と美術史
    • 第三節 滕固『唐宋絵画史』(一九三三)と中国芸術史学会の成立(一九三七)まで
    • 第四節 矢代幸雄と滕固−起点としてのロンドン中国芸術国際展覧会
    • 第五節 その後の「中国芸術史学会」
    • 第六節 矢代幸雄とシックマン
    • 第七節 ロンドン・北京/東京・カンサス
    • 第八節 中国初期山水画史へのまなざしとそのコレクション形成
    • おわりに 「美術史」以前−近代の中国美術コレクションと美術史家の誕生
  • 第一章 漢魏六朝から隋・唐の文物収蔵と文物観の変遷
    • 第一節 文物と中国社会
    • 第二節 漢代宮廷における文物収蔵−天人感応の場としての宮廷と文物−
    • 第三節 魏晋南北朝−法書名画と目録の誕生
    • 第四節 隋の建国理念と佛教、宮廷コレクション
    • おわりに 唐から宋へ−宮廷文物制度の完成と継承
  • 第二章 北宋初期三館秘閣の成立とその意義
    • はじめに
    • 第一節 北宋初期三館秘閣の成立(九六〇−九九二)
    • 第二節 佛教文物の収集と開封
    • 第三節 啓聖禅院の構成とその意味
    • 第四節 高文進「弥勒菩薩像」と奝然の入宋請来文物
    • 第五節 大相国寺の荘厳とその鑑賞者
    • おわりに 北宋皇帝の新しい首都と文物
  • 第三章 北宋宮廷文物公開の場と鑑賞者
    • 第一節 真宗朝の観書会−秘閣・龍図閣・太清楼−
    • 第二節 仁宗朝の観書会−三朝の顕彰−
    • 第三節 宋朝の文物展観と館職
    • 第四節 観書会から曝書会へ
    • 第五節 北宋における瑞物の収集と展示
    • 第六節 秘書省、宣和・保和殿と徽宗朝の文物宣示
    • 第七節 「清明上河図巻」の展観とその淡彩表現
    • おわりに 宮廷文物・場所の消失と北宋絵画の記憶
    • 付論 蔡襄「謝賜御書詩表巻」と宋代宮廷の刻碑文化
    • 附:年表 北宋三館秘閣六閣における文物観賞
  • 第四章 郭煕山水の成立とその意味
    • はじめに
    • 第一節 帝都開封とその画家たち
    • 第二節 郭煕の生年
    • 第三節 郭煕「早春図」とその歴史意識
    • 第四節 郭煕山水の高麗への下賜の歴史背景とその意義
    • おわりに 李郭派への長い歩み
  • 第五章 宋代皇帝御書の機能と社会−孝宗「太白名山碑」(東福寺蔵)をめぐって
    • 第一節 「太白名山碑」概要
    • 第二節 宋代皇帝御書の変遷と孝宗書風
    • 第三節 皇帝御書と宋代の社会
    • 第四節 「太白名山碑」と南宋禅院
    • おわりに 「太白名山碑」の変容
    • 附:年表 宋代御書の流通主要年表
  • 第六章 北宋三館秘閣と東アジアの文物交流世界
    • はじめに 北宋三館秘閣成立と東アジア
    • 第一節 遼との文物交流と北宋三館秘閣
    • 第二節 高麗宮廷コレクションの成立と北宋三館秘閣
    • 第三節 日本の文物交流と「海外書」
    • おわりに 東アジアの蔵の交流と文化形成
  • 第七章 李公年「山水図」(プリンストン大学美術館蔵)と北宋後期李郭派の展開
    • はじめに
    • 第一節 作品の現状と落款印章について
    • 第二節 李公年の伝記に関する若干の補足
    • 第三節 李公年の月光表現と李郭派山水の展開
    • 第四節 『宣和畫譜』にみる李公年への批評語の分析
    • おわりに 朝鮮李郭派への展望
  • 第八章 明・清時代における李成と郭煕−宋代画家像の受容と変容の一例として−
    • はじめに 郭煕山水の特殊性
    • 第一節 『林泉高致集』の流伝と言葉−郭煕、第一の歴史化−
    • 第二節 郭煕山水の展開(1)−物語の舞台としての李郭派山水・崇高性と故事性−
    • 第三節 郭煕山水の展開(2)−図様の継承−
    • 第四節 版本による李郭派理解
    • 第五節 石濤「盧山観瀑図」と袁派
    • おわりに 近代社会と李郭派の再発見にむけて
  • 第九章 二つの趙令穣−「秋塘図」「湖荘清夏図巻」とその受容史について−
    • はじめに
    • 第一節 北宋太祖五孫・趙令穣について
    • 第二節 「秋塘図」と「湖荘清夏図巻」
    • 第三節 趙令穣と近代日本
    • おわりに 「“中国絵画”の歴史」をめぐって
  • 終章 宋画の描写と空間理解−「雪中帰牧図」「蜀葵遊猫図」「萱草遊狗図」を例として−
    • はじめに 宋画へのまなざし
    • 第一節 「雪中帰牧図」と宋画の精神
    • 第二節 「蜀葵遊猫図」「萱草遊狗図」と宋画の描写
    • おわりに 名画伝説
  • 付章 宋・元画のなかの器物表現−画中の古物表現とその意味を中心に−
    • はじめに 画中器物への視座
    • 第一節 器物表現と画意
    • 策二節 古物を描く
    • 第三節 イリュージョンとしての古物表現
    • おわりに 画中器物と古物の世界
  • おわりに−文物がつくる社会