目次
引揚げ文学論序説 新たなポストコロニアルへ
- 朴 裕河(著)
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「引揚げ文学」を考える――序にかえて
1 引揚げの忘却
2 「引揚げ文学」とは何か
3 「日本近代文学」の組み替えは可能か
第Ⅰ部 総論
おきざりにされた植民地・帝国後体験
1 忘れられた「引揚げ文学」
2 少年・少女たちの引揚げ文学
3 定住者の権力と転倒された差別
4 記憶の抑圧と封印
5 子どもの可能性――植民地・ジェンダー・階級
6 当事者=非定住者感覚から
第Ⅱ部 各論
定住者と、落ちていく者と――『明暗』における小林登場の意味
1 明・暗の時代
2 津田と小林――不安を抱きしめて
3 小林と朝鮮
4 定住の条件
5 恐怖・排除・不安
引揚げ・貧困・ジェンダー――湯浅克衛『移民』に即して
1 棄民・移民・開拓民
2 錯綜する加害と被害
3 貧困とジェンダー――引揚者の戦後
4 当事者に寄り添う
「交通」の可能性について――小林勝と朝鮮
1 痛みと恥――「交通」の回路
2 支配と恐怖――「交通」の隘路
3 暴力と「交通」
内破する植民主義――後藤明生『夢かたり』論1
1 「夢」としての植民地
2 人種化の空間
3 境界を越えるもの
4 混交する植民地・混交する言葉
5 植民者のトラウマ――内破する帝国主義
植民地的身体の戦後の日々――後藤明生『夢かたり』論2
1 「夢かたり」「鼻」――「半人前」の植民地風景
2 「虹」――植民地的身体の二つの精神風景
3 「南山」――命と死の空間
4 「煙」――不安とやすらぎと
5 感覚を描くことの意味
戦後思想と植民地支配――まとめにかえて
1 戦争の記憶、支配の忘却
2 棄民から「記憶」の棄民へ
3 忘却への警告
4 当事者の忘却と定住者中心主義
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