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目次

  • 序章 環世界の人類学にむけて
    • 1 「呪術・宗教実践と近代」という問題系
    • 2 存在論的人類学と「他者の現実」
    • 3 「存在すること」を問いなおす
    • 4 存在的なものとパトス的なもの−環世界論の検討
    • 5 人が相手と出逢いうる仕方を問う
    • 6 本書の内容と構成
  • 第一部 野生=神霊の力と人間
  • 一章 水田と山野、神霊の土地
    • 1 ムドゥ・ペラールとパドゥ・ペラール
    • 2 ペラールの社会構成
    • 3 土地、山野、神霊たち
  • 二章 ペラールの大社と神霊たち
    • 1 バンタカンバと村の大社
    • 2 三人のブータと多義的な神霊ブランマ
    • 3 祭祀を担う人々と家系
    • 4 祭主と司祭−ガディパティナールとムッカールディ
    • 5 パンバダの踊り手たち
  • 三章 パールダナ−詠われる起源神話
    • 1 バラワーンディ前史−ナードゥの生涯
    • 2 神霊たちの王、ウッラークルの物語
    • 3 野生のトラの神霊、ピリチャームンディの物語
    • 4 神霊と領主一族の物語
  • 四章 神霊の大祭
    • 1 祭りの前夜
    • 2 アラスとバラワーンディの儀礼
    • 3 ピリチャームンディの儀礼と審判
    • 4 神霊と人々の贈与交換関係−感謝と祝福、呪いと慰撫
  • 五章 「やりとりのネットワーク」と野生の力の流通
    • 1 「分割可能な人」とやりとりのネットワーク
    • 2 ネットワークをいかに制限するか
    • 3 野生=神霊の力の循環的な流通
    • 4 神霊祭祀と馴化されない力
  • 六章 憑依の経験とパースペクティヴの戯れ
    • 1 憑依の経験と「透過的な人」
    • 2 人間と非人間的存在とのパースペクティヴの交換
    • 3 ブータの踊り手の技芸−ミメシスと恩寵
    • 4 パースペクティヴとの戯れ
    • 5 儀礼における交渉とパースペクティヴの生成変化
  • 第二部 制度的変容と新たな環世界の生成
  • 七章 大社をめぐる抗争と神霊のエイジェンシー
    • 1 南インドのヒンドゥー寺院と寺社管理制度
    • 2 やりとりのネットワークと「至高の人」としての神
    • 3 大社の管財権をめぐる領主とブラーマン司祭の争議
    • 4 「管理委員会」の設立と伝統的な祭主権の危機
    • 5 大祭における事件と神霊の審判
    • 6 人々の思惑の錯綜と抗争の変遷
    • 7 近代法の力と神霊のエイジェンシーのはざまで
  • 八章 南カナラにおける土地制度の変遷
    • 1 前植民地期における南カナラの土地制度
    • 2 植民地期における南カナラの土地政策−ライーヤトワーリー制の導入
    • 3 二十世紀初頭のペラールにおける土地保有とパッタダール
    • 4 独立後の土地改革
  • 九章 母系制の近代法化と母系親族集団
    • 1 植民地期におけるアリヤサンターナ制と近代法の出逢い
    • 2 マドラス・アリヤサンターナ法と母系親族集団の再定義
    • 3 近代法化によるクトゥマの変容−「分割可能な人」から「個人の財」へ?
  • 十章 人々にとっての母系制
    • 1 法の施行と修正の下で
    • 2 近代法への対処と共同保有地の相続−「人口による分割」と「カバルによる分割」
    • 3 母系親族集団における土地保有−「土地所有者」としての女性たち
    • 4 クトゥマの共同保有地の分割相続案−ムッタヤ・シェティの計画
    • 5 「祖父から来た土地」の分割相続案
  • 十一章 「土地の主」としての神霊と土地改革
    • 1 ペラールにおける小作と家内労働者
    • 2 村落社会における土地改革−土地権申請の登録資料から
    • 3 ムドゥ・ペラールにおける地主・小作・家内労働者の集団構成
    • 4 バンタの地主層における土地保有と相続の特徴
    • 5 カルナータカ土地改革(改正)法の施行と人々の実践
    • 6 土地権の移譲をめぐる神霊の呪詛
  • 十二章 大規模開発の中の神霊たち
    • 1 マンガロール経済特区と神霊祭祀の新たな役割
    • 2 農民たちの反開発運動−そのふたつの側面
    • 3 神霊への服従と土地接収への抵抗−ある領主一族の苦悩
    • 4 神霊祭祀をめぐる領主間の対立と土地収用のポリティクス
    • 5 「新天地」における人々の軋轢と神霊祭祀の競合
    • 6 領主一族による社の「私有化」と村人たちによる神霊の「奪還」
  • 十三章 工業プラントにおける新たな環世界の生成
    • 1 「神霊の通り道」における爆発事故
    • 2 開発区域における土地・自然、神霊との関係の「回復」
    • 3 不穏な工業プラント−野生の力とテクノロジーの接触
    • 4 祭主になりかわる企業幹部
    • 5 新たな環世界へ
  • 終章 存在、パトス、環世界
    • 1 理論的視座の再検討
    • 2 潜在と顕在のあいだ
    • 3 近代、野生、神霊祭祀
    • 4 おわりに−神霊を待ちのぞむ