目次
表象の京都 日本映画史における観光都市のイメージ
- 須川 まり(著)
- 序章
- Ⅰ 映画研究における京都の現代劇映画の位置づけ
- Ⅱ 都市表象分析の観点
- Ⅲ どのような観点から京都を論じるか
- Ⅳ 本書の流れ
- 第一部 映画における京都の風土
- 第一章 吉村公三郎が描く観光都市京都の境界線
- Ⅰ ロケ地を効果的に利用した戦後の京都映画
- Ⅱ 吉村公三郎と『偽れる盛装』について
- Ⅲ 観光都市京都の風土とは何か
- Ⅳ 『祇園の姉妹』における京町家の役割
- Ⅴ 戦後の京都に引かれた境界線
- Ⅵ 『偽れる盛装』が生み出す都市のモーション
- Ⅶ 境界線が描いた女性像
- Ⅷ 観光客と京都人の距離感
- 第二部 映画における京都の観光都市化
- 第二章 文化・観光・京都を巡る戦後の日本映画−小津安二郎の視座
- Ⅰ 映画と戦後の都市イデオロギー
- Ⅱ 観光都市京都における文化の到来
- Ⅲ 戦後の文化の定義
- Ⅳ 戦後の文化と『カルメン故郷に帰る』
- Ⅴ 小津安二郎による京都を使った文化の定義
- Ⅵ 小津安二郎と中村登が描く京都像の比較
- Ⅶ 二項対立するイデオロギー
- 第三章 観光体験と映画観賞−中村登作品を中心に
- Ⅰ 映画における風景表象研究の遅れ
- Ⅱ 映画における風景
- Ⅲ 観光映画とは何か
- Ⅳ 小津安二郎が見せた「観光」の問題
- Ⅴ 観光客が体験するものとは何か
- Ⅵ 観光映画としての中村登作品
- Ⅶ 中村登によるランドマーク表象−『斑女』の考察から
- Ⅷ 『古都』に見る観光都市京都の表象
- Ⅸ 新旧融合の風景における京都のランドマークについて
- Ⅹ 観光と映画の親密性
- 第三部 映画における京都の都市景観
- 第四章 一九九〇年代以降の映画における京都の自然景観
- Ⅰ 京都の象徴について
- Ⅱ 水の街、京都−『お引越し』における水の表象
- Ⅲ 『マザーウォーター』における水と暮らす人々
- Ⅳ 現在の京都映画の都市表象
- 第五章 観光都市化がもたらした表象
- Ⅰ 観光都市化した京都
- Ⅱ 京都市の景観行政
- Ⅲ 昨今の日本映画における京都らしさの演出方法
- Ⅳ 景観の連続性
- Ⅴ 映画初期における日本の風景
- Ⅵ 傘に想いをはせる古典的ハリウッド映画−『ステラ・ダラス』の場合
- Ⅶ 日本側から発信した日本的表象
- Ⅷ エリアと時代を横断したコンティニューム
- Ⅸ 今後の京都の歴史保全
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