目次
見ること・聞くことのデザイン メディア理解の相互行為分析
- 是永 論(著)
- はじめに
- メディア批判の困難
- 「理解の仕方」に即した分析
- 本書の特徴と構成
- 1章 記述のもとでの理解とはなにか
- 記述のもとでの理解とその方法
- カテゴリー集合とその一貫した適用
- 発話を通じた行為連鎖の参照
- トラブルの理解と修復
- 表現における理解の産出
- 2章 マスメディアは伝え方を操作しながら事実をねつ造しているのか
- 「事実と噓」
- 記述としての「編集」
- スタジオ・トークにおける行為連鎖の参照
- 「報道された事実」としての,公共的な理解の達成
- 3章 メディアに登場する人物は,送り手側の都合で「心にもないこと」を話しているのか
- 本当の経験としてのオーセンティシティのデザイン
- 受け手におけるオーセンティシティ
- 「自分のこと」として理解すること
- トーク番組における経験の語り
- 経験の資格をめぐるカテゴリー化
- 経験の社会的な配置に向けて
- 4章 スポーツ中継は見れば分かるようなことを余計に飾り立てているのか
- メディアの中のスポーツ
- 実況の問題
- 中継における発言の構造化
- リュージュ競技実況における実践
- 見ることの規範
- 「動き」として見ることの規範
- 実況の「物語」と技
- 5章 広告は目立てばよいのか
- 広告の前景化
- 広告ではないものとして見るということ
- 「広告を見る」という実践
- 実践その1 カテゴリー化装置による人物の特定
- 実践その2 カテゴリーと結びついた活動
- 実践その3 参与枠組みの転換にしたがった活動の理解
- 理解の実践に結びついた象徴
- 6章 マンガは絵で描かれているからかんたんで誰でも読めるのか
- 「読むこと」の多層性
- マンガのわかりやすさと「見ること」のわかりやすさ
- 画像表現における参与空間のデザイン
- コマ展開における行為の理解
- 記号として「見ること」/相互行為上のデザインのもとで「見ること」
- ニュースとして記述して伝えるシークエンス
- 規範の参照における「読む」という経験の多様性
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