目次
古代信濃の地域社会構造 (同成社古代史選書)
- 傳田 伊史(著)
- 序章 地域における古代史研究の視点と課題
- 一 地域社会研究としての古代史研究
- 二 本書の研究視点
- 三 古代の信濃
- 第Ⅰ部 信濃の首長
- 第一章 古墳築造期の信濃の諸相
- 一 古墳の築造にみる信濃の首長
- 二 四世紀後半から五世紀にかけての長野盆地南部の小地域
- 三 五世紀中ごろ以降の下伊那地域の小地域
- 四 五世紀の信濃における地域社会構造の変化とその要因
- 第二章 信濃の地域編成とヤマト王権
- 一 信濃のウジ名と部名
- 二 「科野国造」説について
- 三 六世紀の朝鮮半島の政治情勢と信濃
- 四 信濃における舎人の編成
- 五 律令国家体制下の信濃の首長
- 六 信濃国の成立過程
- 第Ⅱ部 古代国家による地域編成の分析的研究
- 第三章 七世紀の屋代木簡
- 一 屋代木簡の出土状況
- 二 屋代木簡の形態と内容による分類の特徴
- 三 七世紀後半から八世紀初頭の特徴的な木簡
- 四 屋代木簡が語る地域社会の様相
- 第四章 埴科郡の地域社会構造
- 一 埴科郡周辺の自然景観と歴史的環境
- 二 屋代遺跡群と屋代木簡
- 三 屋代木簡にみる埴科郡の地域社会構造
- 四 まとめと課題
- 第五章 信濃国における行政地名の制定について
- 一 本章のねらい
- 二 「シナノ」の国名表記
- 三 郡名表記の変遷
- 四 信濃国の郷名
- 五 まとめと課題
- 第六章 信濃国の地域と官衙
- 一 東山道と国府
- 二 信濃国における筑摩・小県・佐久三郡の位置
- 三 諏方国と須芳山嶺道
- 四 地域社会構造からみた官衙研究の課題
- 第Ⅲ部 信濃国の災害と地域変動
- 第七章 八世紀から九世紀前半の災害
- 一 信濃の自然環境と災害
- 二 古代信濃国の地震
- 三 遠山地変
- 第八章 仁和の大災害
- 一 仁和四年五月二十八日詔とその性格
- 二 仁和三年の災害
- 三 仁和四年の信濃国災害
- 四 長野盆地南部の集落遺跡にみる変動
- 五 信濃国府の移転について
- 六 災害における地域社会研究の意義と課題
- 第Ⅳ部 地域社会の生産と貢納
- 第九章 牧と馬
- 一 河内の牧
- 二 信濃の牧
- 三 信濃からみた地域間の交流
- 第十章 日本古代の大黄の貢進について
- 一 日本古代の史資料にみえる大黄
- 二 薬物としての大黄
- 三 日本古代の大黄
- 四 日本における大黄貢進のはじまり
- 第十一章 「麻續」の名称とその変遷について
- 一 本章のねらい
- 二 古代の「麻續」とその性格
- 三 「麻續」の語意
- 四 「ヲウミ」の漢字表記
- 五 中世の「麻續」表記と「麻績」表記
- 六 「麻續」表記の変遷とその背景
- 七 歴史的情報としての地名をめぐる歴史学の課題
- 終章 地域社会における歴史研究
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