目次
幸田文 「台所育ち」というアイデンティティー
- 藤本 寿彦(著)
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はしがき
序 章 「台所育ち」というセルフイメージと、その表象世界
家事労働を体得した身体性を物語る――「松之山の地滑り」論
「台所育ち」の原像――「あとみよそわか」論
第一章 「文子」が生き直す物語たち
幸田文の誕生――「雑記」論
疎外する文学、生き直す文学――「終焉」論
変容する戦後空間「菅野」と「私」の造型――「菅野の記」論
第二章 開かれていく語りの世界
新しい語りを求めて――「糞土の墻」論
「帆前掛をかける」女の物語――「勲章」論
セクシュアリティを表象する小説へ——「姦声」論
第三章 幸田文の再生 戦後世界を生きる女性性を表象する
戦後世界を生きる〈寡婦〉の行く末——『流れる』論
『番茶菓子』が表象するもの
「台所育ち」というセルフイメージと創作戦略——連続随筆論
第四章 身近にある生と死を物語る
読者の想念上に生き続ける「おとうと」を求めて——『おとうと』論
ロマンとしての結核小説を脱構築する——『闘』論
ポスト結核小説としての『闘』の問題性
関東大震災を起点とする『きもの』の世界
第五章 大自然を歩く 「台所育ち」の豊かな感性世界
「身近にあるすきま」の発見とその展開——「ひのき」(『木』)論
どのようにして想定外の景観を書くか(I)——『崩れ』論
どのようにして想定外の景観を書くか(Ⅱ)——『崩れ』論
あとがき</h4>
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