目次
統治の不安と日本政治のリアリティ 政権交代前後の底流と国際比較文脈
- 池田 謙一(著)
- 序章 日本政治のリアリティを解く三つの視点:令和に至る社会の変化の底流をとらえる
- 序.1 本書を構成する三つの視点
- 序.2 タテ・ヨコ・補助線となる複数の大規模データ
- 序.3 短いプレヴュー
- 1章 社会関係資本・政治的アクターと投票選択:2009年の政権交代を焦点として
- 1 政治選択の社会環境的要因と政治的アクター
- 2 2009年政権交代,2012年政権交代を巡る潮流
- 3 社会環境的要因の先行研究:ネットワークへの注目
- 4 1976〜2018年の政治心理的・社会関係資本的状況
- 5 投票行動の社会関係資本的要因・政治的アクター要因の比較分析
- 6 結論
- 2章 政党選択の幅と意味ある選択の理論:日本の国政選挙1996年〜2013年
- 1 人間行動の二重の制約と投票行動
- 2 政党布置の歴史的文脈
- 3 意味ある選択と政党支持に対する態度の幅理論
- 4 仮説の構成
- 5 用いるデータ:1996年〜2013年
- 6 マイクロレベルでの分析:投票選択の幅の基本的検討
- 7 マクロレベルでの分析
- 8 結論
- 3章 「インターネット選挙」導入がもたらした変化と国際的文脈
- 1 能力拡張メディアとしてのインターネットが政治行動において果たす4つの役割
- 2 日本初の「インターネット選挙」:2013年参議院選挙
- 3 インターネット選挙とネットのアクティブユーザ:2013年と2016年の参院選
- 4 CSES 4の世界38選挙のインターネット関連分析:ブッシュ要因の検討
- 5 2017年衆院選:CSES 5データの分析
- 6 結論:現時点のインターネット選挙
- 4章 社会関係資本と文化的価値観:日本の特異性は析出されるか
- 1 「日本特異論」
- 2 日本特異論を二つの国際比較文脈の中で実証する
- 3 政治文化と社会関係資本・民主主義の評価に関する仮説
- 4 データと分析方法
- 5 アジアンバロメータ調査の分析結果
- 6 世界価値観調査の分析結果
- 7 結論
- 5章 統治の不安と政治意識・行動:日本人の不安の国際的文脈
- 1 統治の不安とは
- 2 日本人の統治の不安の国際的な位置と客観データが持つ意味
- 3 統治の不安の構造
- 4 統治の不安を形作る要因のロジック
- 5 統治の不安:二変量間の関連性
- 6 統治の不安の多変量解析:日本を対象とした分析
- 7 統治の不安のHLM分析:日本を世界の比較の中で見る
- 8 結論
- 終章 不透明な政治のリアリティと先行き感覚の喪失
- 終.1 短いレヴュー
- 終.2 出口が見えない:統治の不安と不透明なリアリティ
日本の政治・行政 ランキング
日本の政治・行政のランキングをご紹介します日本の政治・行政 ランキング一覧を見る