目次
照応と総合 土岐恒二個人著作集+シンポジウム
- 土岐 恒二(ほか著)/ 吉田 朋正(編)
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土岐恒二(1935〜2014)個人著作集
Ⅰ 詩とオルペウス的総合
ワーズワースのオルペウス的言語宇宙─未完成叙事詩をめぐる序章
詩人の出発
W・B・イェイツの円環思考
ウィリアム・ブレイクの想像力
ブレイクと「複合芸術」
ブレイクの秘教神話
甦るアルビオン─ウィリアム・ブレイク素描
Ⅱ 書字と永遠、詩と刹那の神(モメンタリー・ディアティー)
「精神の旅人」の時間構造
〔翻訳〕ホルヘ・ルイス・ボルヘス
「ウォルト・ホイットマン小論」(一九四七年)
目覚めている夢想─バシュラール『蠟燭の焔』
“Sunday Morning” を読むためのノート
『幻想詩篇』傍題
〔翻訳〕アーサー・シモンズ「ジェラール・ド・ネルヴァル」
現代英詩における「時」と「永遠」─エリオットとハーディ
〔翻訳〕ペドロ・サリナス「現実からの逃避─フライ・ルイス・デ・レオンとサン・ファン・デ・ラ・クルス」(一九四〇)
ヒーニーからスウィーニーヘ
Ⅲ 索引〈ボルヘス〉(ボーヘイス・インデクスト)
「神の書跡」をめぐる夢想 ─ ボルヘス小論
〔翻訳〕ホルヘ・ルイス・ボルヘス「謎を映す鏡」(一九六〇)
明晰な錯綜 ─ ボルヘスの虚構の構造
Palimpsesto としての文学─ ボルヘスのObras Completas について
想像の図書館から
ボルヘスにおける言語とフィクション
日本におけるボルヘスの受容
「詠む」と「読む」
Ⅳ 〈現代〉の地図 ou l’invention de la modernité
ウォルター・ペイターの印象批評
〔翻訳〕ウォルター・ペイター「現代性」(一八九六年)─『ガストン・ド・ラトゥール』第三章
『ガストン・ド・ラトゥール』への付記
『ガストン・ド・ラトゥール』の「現代性」
オスカー・ワイルドの文体について
世紀末とサンボリスム─シンポジウム『ロマン主義から象徴主義へ』より
〔翻訳〕W・B・イェイツ「悲劇的な世代」(一九二二年)
『アクセルの城』と詩人イェイツ
エドマンド・ウィルスンの批評─ In Honour of Edmund Wilson
〔翻訳〕ハリー・レヴィン「アーネスト・ヘミングウェイの文体に関する考察」(一九五〇)
Ⅴ 接続者パウンド
「玄象」と“Genjo”
パウンドの詩法 ─ Cathay をめぐって
〔翻訳〕エズラ・パウンド「いかに読むか」(一九二七─三八)
エズラ・パウンドのために
パウンドの詩法とCathay
〔翻訳〕エズラ・パウンド「ダンテ」(一九一〇─一九二九)
パウンドを誘惑するプロヴァンス
Ⅵ 伝統と文化のトポグラフィー
「伝統」をめぐる断章
〔翻訳〕E・パノフスキー「われ、また、アルカディアにありき─プッサンと哀歌の伝統」(一九三六年)
ウォー『よき旅の時代に』When the Going was Good
〔翻訳〕エドマンド・ウィルソン「イーヴリン・ウォー論」(一九五〇年)
コンラッド Joseph Conrad (一八五七─一九二四)
〔翻訳〕W・B・イェイツ「詩と伝統」(一九〇七年)
〔翻訳〕W・H・オーデン「範としてのイェイツ」(一九四八)
寓意と幻視─グレイの猫からブレイクの猫へ
〔翻訳〕クリアンス・ブルックス「歴史と悲劇的要素の意識─『アブサロム、アブサロム!』論」(一九六〇)
〔翻訳〕フランシス・ハスケル「悲しき道化─十九世紀の一神話に関するノート」(一九七二年)
現実の地勢から魂の眺望へ─紀行文学私記
Ⅶ 小説家のラビュリントス、言語錬金術師のアルコーヴ
『ロリータ』へのマルジナリア
ルイス・キャロルの言語遊戯・私見
言語遊戯と文学
コルターサル『石蹴り遊び』について
〔翻訳〕フリオ・コルターサル「詩人および短篇作家としてのポー」
言葉の壁・頁の沼─ロートレアモンとコルターサル
〔翻訳〕レナート・ポッジョーリ「イワン・ブーニンの芸術」(一九五七)
『タイピー』論のための短章
マヌエル・ムヒカ=ライネス─ Manuel Mujica Lainez(一九一〇─八四)
Ⅷ ふたりの詩人/文学的双数(クープル・リテレール)
ジョイスとブレイク
〔翻訳〕ジェイムズ・ジョイス「ウィリアム・ブレイク」(一九二一年)
〔翻訳〕ノースロップ・フライ「ブレイクとジョイス ─二人の「探求」と「循環」を巡って」(一九六三)
ジョイスとDavid Jones
イェイツとパウンド
アッシュベリーの「シリンガ」からカーターの『シリンガ』へ
エズラ・パウンドの目に映った詩人ハーディ─世紀末とモダニズム
ハーディの詩と小説─ジェラルド・フィンジィの歌曲集『土と大気と雨(Earth and Air and Rain)』にみる
ハーディ詩のロマネスク性
パウンドと私
シンポジウム
『ボマルツォ』を旅して(安藤 哲行)
新しさの発見─ナボコフの初期短篇「神々」を読む(若島 正)
ジョイスとナボコフ(加藤 光也)
ExtraEditorial─ E・A・ポーのメディア詩学(高山 宏)
機械としての名探偵─『四のサイン』とシャーロック・ホームズの非人間性(島 高行)
エドマンド・ウィルソンと「ロシア」(岡本 正明)
一九一九年─シュペングラーからイェイツヘ、そして(三宅 昭良)
Till / Until の詩学(髙岸 冬詩)
戦争詩人による詩の『形= form』とその意味─ Siegfried Sassoon とWilfred Owen のWWI 戦場経験と詩の形(伊達 直之)
歴史を書く「文人」たち─ヒューム『英国史』を中心に(千葉 康樹)
吉田秀和の批評精神─『ソロモンの歌』をめぐって(富士川 義之)
ライフ・ライティングが形成する作者と読者の共同体─M・G・オスル編『ある独り身の女性のノート』と ヴァージニア・ウルフ『自分だけの部屋』(松本 朗)
告白と祈り、あるいはレイモンド・カーヴァーにおける改稿の問題について─「ミスター・コーヒーとミスター修理屋」と「みんなはどこに行った?」、「風呂」と「ささやかだけれど、役にたつこと」を〈あいだ〉から読む(橋本 安央)
「黒い死」の悪夢─『夜はやさし』におけるシェル・ショック、トラウマと歴史認識(和氣 一成)
土岐恒二氏と篠田一士氏(富山 英俊)
なぜすべての詩は本質的にコピュラなのか(吉田 朋正)
土岐恒二個人著作集 解説・編集後記
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