目次
ゲノム操作と人権 新たな優生学の時代を迎えて
- 天笠 啓祐(著)
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はじめに 一線を越えた
第1章 ゲノム編集がもたらした社会的衝撃
遺伝子組み換えとゲノム編集/開発が進むゲノム操作食品/日本政府が邁進する開発競争/多国籍企業の特許戦略
第2章 遺伝子と優生学
ゲノム編集とそれが作り出す思想と社会/分子生物学的人間像/米国での遺伝子決定論をめぐる論争
第3章 人体改造の時代と優生工学
筋肉の盛り上がった人体への改造/ドーピングの世界/遺伝子データバンクへ/優生工学
第4章 人の受精卵にまで及んだゲノム操作
まずは中国で始まった/米国でも行われる/この受精卵への実験への反応は?/タブーに踏み込む
第5章 ゲノム操作赤ちゃん誕生の衝撃
中国での最初の赤ちゃん誕生/賀副教授、懲役3年の判決/どのような遺伝子操作か?/何が問題か?/次はロシアでも/さらに分かってきた新たな問題
第6章 政府や企業はゲノム編集推進一辺倒
欧州司法裁判所が規制を求める判決/環境省は規制せず/厚労省も規制せず/国際的な動き/有機農業をめぐる動き
第7章 ゲノム編集、iPS細胞、動物利用が変える臓器移植
活発化する臓器移植/豚の臓器を人間に移植へ/新たな形の臓器移植/iPS細胞について
第8章 人間と動物の雑種づくりを容認
動物性集合胚にゴーサイン/動物性集合胚の種類は?/臓器づくりに動きだす
第9章 ゲノム編集がもたらす生命へのダメージ
ブラジルがゲノム編集牛導入を中止/壊してよい遺伝子などない/クリスパー・キャス9の登場で容易な操作に/オフターゲットは必ず起きる/切断箇所に起きる大きな変化/ゲノム編集で発がん性が示される
第10章 遺伝子ドライブ技術・合成生物学・RNA干渉法
種の絶滅をもたらす遺伝子トライブ/科学者による重大な懸念/合成生物学/RNA干渉法/RNA干渉ジャガイモ
第11章 ビッグデータ時代のゲノム情報
AIが家族より先に妊娠を知る/遺伝子商売/広がる遺伝子差別/インフォームド・コンセントの中身/100万人ゲノムコホート研究が始まる/ゲノム情報とマイナンバーが連結する/デザイナー・ベイビーと新たな優生学
第12章 生命操作の推進役、生命特許・遺伝子特許
経済の知的所有権依存強まる/生命特許が成立する/遺伝子も特許に/ジョン・ムーア事件が起きる/乳がんの遺伝子特許が投げかけた波紋/デザイナー・ベイビーも特許に
第13章 日本における健康帝国づくりと優生学時代
国家戦略としての医療・健康/健康・医療国家戦略の源流/ライフコースデータとビッグデータ利用/健康・医療戦略が企業や医師を高圧的にする/生殖医療・臓器移植も歯止めがかからなくなる/ゲノム編集技術の登場/新たな優生学時代へ
dialogue 科学技術に張りつくもの 天笠敬祐×佐々木和子
大学で科学技術に疑問を持ちました/人間にとって科学技術とは?/科学技術も「いまだけ、カネだけ、自分だけ」
あとがきにかえて パンデミック禍のゲノム編集と医療崩壊
パンデミック禍の差別と偏見/いのちの選別に反対して声を上げる/国が潰してきた感染症対策―ゲノム編集推進と保健所半減
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