目次
人は死ねない 超長寿時代に向けた20の視点
- 奥真也(著)
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【目次】
第1章:あらゆる病気は克服されていく――人生120年が現実味を帯びる現代
・病気の克服が「生のあり方」を変え、「死のあり方」を変える ・人類が感染症の脅威から解放される日 ・20世紀の半ばから、たたかう相手はがん・心疾患・脳疾患に ・がんや神経難病も未来には克服される ・人工臓器も実現しつつある ・現代人の体力向上、救急医療体制の充実も「死なない」要因に ・遺伝子解析技術とセンシングで、予防医学がますます進歩する ・AI診断によって「誤診」が激減する ・人生100年、120年が現実味を帯びてきた
未来のストーリー:100歳まで生きることなど珍しくも何ともない
第2章:健康とお金の関係はこう変わる―─経済力が「長生きの質」を決める
・「多病息災」で、今以上に医療費がかかる ・老化を治療できても医療費はかかる ・医療費が「全額自己負担」になる可能性も ・経済力が「長生きの質」を決める? ・人間拡張技術によって老化がハンディでなくなる ・「死」は「幸せな区切り」になりうる
未来のストーリー:経済力の有無で長生きの質に格差が生まれる
第3章:ゆらぐ死生観─―自分なりの「死のあり方」を持つ
・シナリオどおりに生きられると「生のあり方」が変わる ・「典型的な死のプロセス」も変わっていく ・現代医療は患者さん個人の背景まで考慮できない ・安楽死について ・医師は医師として生きている ・同調圧力、自己決定、自己決定権 ・新しい「死のあり方」に制度が追いついていない ・死生観を持つのは誰なのか ・自分なりの「死のあり方」を持ち、納得する死を迎える
未来のストーリー:100歳を超えた私の「お迎え」はいつくる?
第4章:誰が死のオーナーか─―死を取り巻く問題を考える
・「生」に自己決定権はなかったが「死の自己決定権」はある ・「脳死」の定義はあるのに「死」の定義はない日本の法律 ・延命治療は「一度始めたらやめられない」は本当か ・「人間医師」はどこまで責任を負わされるのか ・医療に関する「意思表示」が不可欠な時代に ・未来には「積極的な死」が増えてくる? ・すでに安楽死が法制化されている国や地域も ・「死なない時代」に、安楽死は「一切れのパン」となる ・死体は誰のもの? 臓器提供をめぐる問題 ・高齢者に歴史あり
未来のストーリー:安楽死が法制化された未来
第5章:未来の死を考えるための20の視点
視点① 肉体がなければ、衰えることもない
視点② 永遠の生:悪魔との取引
視点③ 医師を呼ばない息子の妻への怒り
視点④ 生涯独身の私は、独りで死んでいくのか
視点⑤ 人生をともにするパートナーと同じ気持ちを共有しているか?
視点⑥ 死の定義をあなたが決める立場ならどうする?
視点⑦ 臓器提供が「推定同意」になる前夜の夫婦の会話
視点⑧ 有限な貯金の使い道:高度な治療を取るか家族の団らんを取るか?
視点⑨ 死の間際までハイテクを使えるなら、何を使う?
視点⑩ どんな医療制度を望むか
視点⑪ 子どもが脳死になったらどうするか
視点⑫ 早期定年の企業に息子が就職しようとしてら、親として反対するか
視点⑬ 自分の死について、医師にどんな役割を担ってほしいか。またその医師は具体的に決まっているか?
視点⑭ 死期を明確に早める新種の薬が開発された。不治の病に冒されているあたなたはどうするか
視点⑮ 治療や延命に関する意思表示の情報を更新していなかった。どうするか
視点⑯ そして誰もいなくなったら、自然に任せるか
視点⑰ サルコを買った彼
視点⑱ お迎えサービス
視点⑲ 価値のある人生なんて決められる? 命の再配分は冒瀆?
視点⑳ 何歳まで生きたいか
おわりに――死のデザインという提案
「小霜君」について――むすびにかえて
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