月刊！スピリッツ 2018年 11/1号 [雑誌]

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：みなとかずあき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

表紙を見て、嫌な予感はしていたのだ。
浦沢直樹の絵の表紙、そこに大きく「浦沢直樹」とあり、「満を持しての初登場」とか「ジャック号」とか。さらに見れば、「秘蔵エピソードを漫画化」とか「必読対談　泉谷しげる×浦沢直樹」とかとか。なんだか丸ごと一冊浦沢直樹で埋め尽くされているように思ってしまったのだ。
だが、そこは定期発行（一応『週刊ビッグコミックスピリッツ』の増刊ということになってるが、『月刊』ともなっている）だから、特別なMOOKというわけでもないだろうと思い、何だかわずかの特集のために普段読みもしない雑誌を買うのはどんなもんだ、とも思ったのだ。
紙媒体のものは今時実書店でも中を見せてもらうのはつらいものがあるし、電子版でも肝心の浦沢マンガは読めない。せめて、もう少し何か手がかりがほしいのだが、そんなこと言ってると月刊誌は姿を消してしまう。
なんてことを思いながら、しかし結局、「ジャック号」などなどの言葉に負けてしまった。
いや、でも、これはないでしょう。浦沢直樹関連は30ページほどしかないじゃないか。
それでも、カラーイラストがあり、普段と違う浦沢のマンガがあり、カレンダーの付録もあるのだから、良しとしましょう。
他の連載マンガについては、特に何もありません。それぞれ話の途中から読んでも、今ひとつ理解できないというか、何というか。今時のマンガがたくさん並んでいるなあという感じです。
それにしても、とかく、ファンというのは悲しいものだ。それでも買ってしまうのだから。