サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規:5周年記念!最大5倍ポイントキャンペーン(0428-0531)

5/10 【HB】丸善 丸の内本店×hontoブックツリーが贈る あの著者が選ぶ『テーマで読む5冊』第3弾(~6/14)

hontoレビュー

能ナビ 誰も教えてくれなかった能の見方

能ナビ 誰も教えてくれなかった能の見方 みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー2件

みんなの評価5.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
2 件中 1 件~ 2 件を表示

2014/09/25 20:15

投稿元:ブクログ

☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB07248184

2014/12/15 19:14

投稿元:ブクログ

「道成寺」「安宅」「松風」「葵上」「隅田川」をはじめとする全25番の能について、見どころを詳しく解説すると同時に、演劇的工夫とそれらがもたらす効果を丁寧に分析する。この本を読むと、能が「この世は無常である」という、ただ一つのメッセージを観客に伝えるためだけに、どれだけ精緻な演劇的工夫を凝らしているかがわかる。

何より収穫だったのは、能の主題は、極めて普遍的なものであり、成立から数百年経った今でもまったく古びていないということが、著者の熱い解説でわかったことだった。個人的に一番グサリときたのは「姨捨」という能で、これは両親を失った男の子を気の毒に思い、伯母が引き取って育てたが、子の嫁から疎んじられ、ついに養母の愛から自立した息子の手によって山里にうち捨てられるという悲劇である。「姨捨」という演出部分にだけ注目すると「現代とは縁遠いもの」と思ってしまうが、「嫁姑のわだかまり」「子どものアイデンティティー確立とそれに伴う親からの自立」「人を愛することは人を捨てることにつながる」というドラマの中身の部分とメッセージに着目すれば、この劇が長く上演されている理由がわかる。

他には、生活のためにウトウ(ウミスズメ)という鳥の雛を捕まえて生計を立てている猟師が、家族を遺して死に地獄でウトウから復讐を受ける「善知鳥(うとう)」も衝撃的だった。他の命を奪わずには生きていけない人間の罪深さ、因果の救いの無さ、作者の世の中に対する絶望は筆舌に尽くしがたい。こうした仏教的な問題意識は、その後の日本文学(例えば宮沢賢治の「よだかの星」や「なめとこ山の熊」)にも引き継がれている。

この本を読み終わってからしばらく、恨み、悲しみ、孤独、絶望といった人間のネガティブな感情をすべて引き受け、救いを与えようとする能の広大な世界に、しばし時を忘れて感慨にふけった。

2 件中 1 件~ 2 件を表示