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hontoレビュー

女中たち/バルコン(岩波文庫)

女中たち/バルコン みんなのレビュー

文庫

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みんなのレビュー2件

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紙の本

そうか、ジャン・ジュネってこんな戯曲も書いていたんだ、「女中たち」はミステリアスだし、「バルコン」はカーニバル的。しかも、ちょっとラテンアメリカ文学みたいな雰囲気もあるし・・・

2011/11/22 21:56

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

またまた今まで私が避けてきた作家の本を読む時間です。名前はジャン・ジュネ、泥棒=詩人とだけは薄々知っていたし、彼の『泥棒日記』は、私が気になってしかたがない文庫ベストテンの上位を常に占めてきたいわくのある作家です。見かけが薄いのと、戯曲なので活字量が少なくて案外早く読み終わるのかも、と思って手にしました。装幀関係については
             *
カバー=中野達彦
    アルベルト・ジャコメッティの装丁による『バルコン』(初版、一九五六、ラルバレート社)。(C)Successions Giacmetti/ADAGP,Paris & SPDA Tokyo,2010
             *
という記載があります。元本の装丁をそっくり使っても、デザインになるという証明みたいなカバーですが、この元本、文庫のサイズくらいがちょうどいいような気がします。ともかく、お上手、といいたくなるような洒落たデザイン。ま、この場合はジャコメッティの装丁による『バルコン』を褒めるべきか、それを上手に岩波文庫に取り入れた中野達彦を讃えるべきかは迷いますが、好きなカバーです。そのカバーの折り返しには
          *
女中たち バルコン

姉妹の女中が、夜ごと奥様と女中に扮して奥
様殺害の演戯にふけり、ついには自らを生け
贄に捧げる危険な「ごっこ芝居」『女中たち』。
権力と幻惑の表象ゲームが、「幻想館」の客と
娼婦の性的演戯に変換され、革命を挫折させ
る『バルコン』。泥棒=詩人による「祭儀的演
劇」の発する黒々しい黄金のアウラ。
          *
と内容紹介があります。まず目次を写しておきましょう。

凡例

・女中たち(登場人物:クレール(女中)、ソランジュ(女中)、奥様)
『女中たち』の演じ方(一九六三年版のための序)
女中たち
ジャン=ジャック・ポーヴェールへの手紙

・バルコン(登場人物:司教、裁判官、拷問係り/アルチュール、将軍、警視総監、老人、ロジェ、男、叛乱軍の一人、使者、カメラマン1~3、乞食/奴隷、イルマ/女王、女、泥棒女、娼婦、カルメン、シャンタル)
『バルコン』の演じ方
まえがき
バルコン

注(原注・訳注)
 年譜(生涯・上演史)
 解題
 あとがき 渡辺 守章

内容ですが、「女中たち」は、お金持ちの家で働く二人の女中が、さほど悪人とも思えない奥様と女中の役を演じながら、奥様を殺す芝居を演じるうちに思わぬ悲劇に発展してしまうという不条理劇。ま、不条理かどうかはともかく、読んでいる身としてはいたたまれなくなるようなところがあります。ちょうど、子供が悪ふざけをしているうちに誤って事故を起こしてしまう、そんなような感じでしょうか

「バルコン」は、まさにエロスのカーニバル。危機的状況の中に置かれた権力者が現実逃避のためかはたまた老人ゆえの倫理の箍が外れてしまうからか、殺戮と性的遊戯に溺れる、というのは実際にどれほどあることかは知りませんが、小説などではよく描かれます。古くは皇帝ネロが有名ですし、第二次大戦では大陸に進出した帝国軍人やナチがやったといわれています。

映画でも、似たような光景をパゾリーニが「ソドムの市」で映像化している。そこらは四方田犬彦『書物の灰燼に抗して 比較文学論集』に詳しいので読んでもらうとして、ここに展開するのもまさにそのような世界です。筒井康隆ならば、毒のある笑劇に仕立て上げるところでしょうが、ジュネが描くのは笑いのない欲望の世界です。思った以上にスラスラ読むことができましたが、やはり芝居としてみるべきものではあります。

ちなみに解題についてですが、誰の文章かは明記されていません。ただ、あとがきを読むと、訳者である渡辺自身が書いたという記述があります。でも、それが前に掲載されている解題であると明示されているわけではありません。岩波文庫にはよく見られることですが、なぜ岩波はこんなことで手間を省くのでしょう。訳者解題でもいいですし、渡辺守章と書いたところで、活字は五文字にもなりません。コストもかからないだろうに。文化を守る出版社の気概を見せなさい!

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2011/03/07 00:11

投稿元:ブクログ

構成がすごい。
でも難しい。

腹黒さが
よく出てる!!
でもそれが
人間らしさなんだと思うけど。

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