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還るべき場所(文春文庫)

還るべき場所 みんなのレビュー

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みんなのレビュー85件

みんなの評価4.4

評価内訳

85 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

宝くじ

2015/03/19 15:39

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

時間つぶしに入った本屋で表紙のk2の写真に魅せられて読んでみたが、大当たりだった。万札をくずす為に買ったスクラッチで50万当たった気分にしてくれた。一気に笹本ファンになってしまった。地球上で最も過酷なヒマラヤのデスゾーンには足を踏み入れることはないかと思うが、征服した者が得られる特権を味見できたような気がする。

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紙の本

カラコルム山脈を舞台とする山岳小説

2011/09/04 21:47

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は文庫本にして1冊であるが、600頁を越える大作である。ジャンルはと言えば山岳小説である。しかも、主たる舞台はパキスタン、インド、中国の国境紛争が未解決の地であるカラコルム山脈である。その中のK2、ブロードピークなどが連なる世界でも有数の山岳地帯である。

 夏山でも体力的に厳しいところであるが、冬山登頂を目指す主人公たち山男の物語である。トレーニングで国内やアラスカにも赴くが、目指すはカラコルム山脈である。エベレストも話題には出てくるのだが、それよりはK2の東壁からの登頂が目標であった。

 エベレストとカラコルム山脈とでは、かなり離れている。エベレストはヒマラヤの真ん中であるが、カラコルム山脈はカシミールの北辺である。ここには世界第2の高峰K2がある。山に詳しい人以外はK2がどこにあるのか、あるいはどのような山なのかは不明であろうが、そこの説明は小説といえどもきちんと為されている。

 山岳小説といえば、遭難死が扱われる場合が多く、その遭難の原因がモチーフとして取り上げられている。本書もその通りなのだが、人間の愛憎渦巻くストーリーとは一線を画している。すなわち、原因がその後の山行で明らかになるということである。すぐには読者に明快に解答を与えず、ストーリー展開の中でわだかまりを氷解させるというなかなか凝った仕掛けである。

 本書ではもう一つのプロットが用意されている。企業家が還暦を過ぎてから登山を始めると言う、中高年の登山熱という今様の話題を取り入れていることだ。昔であれば、企業を創業して立志伝中の人物となった人たちの中には、人格的に尊敬すべき高潔さを持った人も少なくなかったであろう。しかし、昨今はそのような人は少なくなっているようだ。笹本はこの人物をどのようにストーリーに組み込んでいったのか、なかなか巧みに料理しているように思えた。

 数回の山行が表現されているが、いずれの場合も山の厳しさが丁寧に描かれており、夏の暑い時期の読書としては読後に爽快感を味わうことができた。できれば、地図と登山装備の解説をしてくれると有難いと思う。山岳小説に親しみを持つ読者が増えるであろう。

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紙の本

手に汗握り、背筋も凍る山岳冒険小説

2012/08/26 08:27

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヒマラヤ山系を舞台にした山岳冒険小説に、背骨として一つミステリーを入れてある。構成も面白く登場人物も非常に魅力的で、ボリュームたっぷりだけど一気に読める。
氏の山岳冒険小説といえば名作「天空への回廊」が思い起こされる。しかし天空の回廊の背景には「国家レベルの謀略」のような物があったのに対し、本作品はもう少しリアルな感じ。商業登山を背景として、登山現場や登山シーンなどが、ディテール細かに描かれていく。もしや零下50度の嵐の山に、作者は立ったのではないかと思わせるようなリアル感。山好きにはもちろん、そうでなくてもページを捲る手に汗がにじむ。
ハラハラドキドキ、そして絶望からの生還。スカっと読み終われる感じは、氏ならでは。この暑い季節に、胸熱くなり背筋は凍る、オススメの良作品です。

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紙の本

山岳小説では随一!まるで8000m峰の登山を疑似体験できる描写!

2016/07/27 20:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

世界第2位の高峰にして、カラコルム山脈の最高峰K2。その登攀ルートは世界最高峰エベレストよりもはるかに難度が高く、その山容からも「山の中の山」とも評されます。登場人物たちにとって、なぜK2が「還るべき場所」なのか。文庫で600ページに及ぶ大作ですが、全く飽きさせることなく物語に没入できます。
標高8000mを超える領域がいかに人間にとって生命を脅かされる危険な場所であり、そのような高峰の登攀とはどのような作業であるのか、リアリティ抜群な描写でどんどん引き込まれていきます。
8000m峰の頂上からの雄大な眺望はこの作品を読んでみて是非、見てみたいとは思います。でも実際に登ってみようという気には残念ながらなれません。あまりに危険過ぎます…。

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2012/12/11 12:21

投稿元:ブクログ

・ヒマラヤを舞台にした山岳小説。登場人物もそれぞれ魅力的で、山の描写もリアルで目に浮かぶようだった。ページは多いけど面白くて引きこまれて一気に読んだ。山岳用語にいちいち脚注がついてないあたり山好きの読者を意識してる感じ。
・主人公達が若い頃に経験を積んでいくシーンにはかなり胸踊る。その後の山での失敗と挫折ってパターンが多用されてる部分はちょっと引っかかるんだけど、その後の再生の描かれ方がなかなか魅力的なのでよしとする。
・後半の展開は「岳」のラストのエベレストの公募登山レスキューをまんま彷彿とさせる内容でイメージをダブらせながら読んだ。ただラストブロード・ピークのレスキュー後の展開は急ぎすぎで物足りない。出来ればK2東壁アタックにもページを割いて欲しかった。久々にもっと続きが読みたいと思った小説。山に行きたい。山の先輩に借りて読んだ。

2011/07/08 22:13

投稿元:ブクログ

2011年07月 01/041

K2へのアタックを試みる山岳小説です。登る気持ちを高めるために読んでみたのですが、普通におもしろい。もっと山にチャレンジしてみたくなりましたが、そのために多額のお金がかかるよなーというのも感じさせられました。

2011/12/01 09:08

投稿元:ブクログ

読むものが無くなって家にあった本を手にとってみればヒマラヤを舞台にした山岳小説でした。エベレストばかりがすごいと持て囃される日本の偏った見方とか、公募登山(ガイドロープを設置して酸素を吸いながらガイドを付けて一般の登山者に登らせるビジネス、そんなのがあるんですね。フィクションかもしれないけど)の功罪とかにも触れながら、テーマは生きがいとか人生(命というか生きていくこと)のままならなさとか、そんなようなことが男のロマン的に描かれています。自分ひとりでさえ生還は厳しいという極限状態で周りの人間の技量と心根を信じ全員助かるためのギリギリの努力と挑戦をする、ひとつアクシデントが起き自然と仲間の状況を読み誤ればもはや、、、というときに絶望を遠ざけひたすらに近い目標を立て出来ることをしようという姿勢はリッパ。実情を知らないのでこの設定はそんなに不自然なことではないのかもしれませんが、個人的には3人組の出身をアルゼンチンに、メーカーをスペインにしたのは何故なのか?たまたまなのかそれとも何か作者に意図というか理由付けがあったのか?というストーリーとは関係のないことが読んでいるときからずっと気になりました。

2012/05/22 15:31

投稿元:ブクログ

ドキドキハラハラしながら一気読みしてしまいました。
山に興味がなくても、山に登ってる人はなおさら楽しめる一冊だと思う。
8000m超えの高所で繰り広げられる人間ドラマ。
神津の言葉がどれも深いい〜。
K2遠くから眺めるだけでいいからいつか行ってみたいな。

2016/04/12 06:17

投稿元:ブクログ

ヒマラヤ山地のK2登頂の途中、登山パートナーの恋人を事故で失ってしまった青年登山家、翔平。事故以来、山への興味をなくし、無気力な人生を送っていた彼にかつての登山仲間はツアーガイドとして、K2へ登ろうと声をかける。

恋人を失った場所へ還ることになった翔平に加えて、企業家としての野心から登山に挑む神津、翔平と同じく山で仲間を失い、登山をトラウマにしている竹原の3人がそれぞれの山への想いを軸とする冒険小説。さらには死んだはずの翔平の恋人の意外な行動が明らかになるというミステリー要素も含み、次から次へと見せ場がやってくる。クライマックスの8000メートル高地での翔平たちの奮闘は読み手に息をつかせない激しさだ。

登場人物それぞれの行動を見ていると、命を失うかもしれない登山がなぜ人を惹きつけるのか、なんとなくわかる。登山の世界では一つ一つの行為が生命に密接に結びついていて、ちょっとした他人への気遣いや勇気が自分と相手の生命を救うことになり、不正が深刻な問題として跳ね返ってくる。普段の生活では目立つことのないささいな感情がむき出しになる空間だ。

山を登ることで人生観が変わるという人の気持ちがよくわかる。

2012/06/28 21:04

投稿元:ブクログ

 『いのちの代償 』著者: 川嶋康男 と比べると、やはりこちらは見劣りする。小説の限界をやすやすとノンフィクションは超えていくのだ。話の枝葉を広げすぎたのが気になる。冒険小説は嫌いではなが、小説をいかに真実に近づけるかが重要である。

2012/01/22 22:48

投稿元:ブクログ

ヒマラヤ最高峰の山K2を目指す人達の話。
4年前に恋人をK2で亡くした者、同じくK2で同じ隊の仲間を亡くし山から遠ざかった者、壮年になり山に取り憑かれた者。

山を愛してやまない人達が出てきます。

大筋としてはそれぞれが色々な想いや事情をかかえながらK2を目指す、という話なのだけど話の大半はアマチュア登山家達が公募登山でブロードピークを登る話。
話の中に山の専門用語がわんさか出てきます。
私は多分一般の方よりは登山に興味がある方だと思うのだけど、それでもクライミングの専門用語が説明もなくこれだけ出て来るとなかなか話に集中する事が出来なかったです。これを読んだ他の人達は大丈夫だったのかな?
アンザイレンとかトラバースとかビレイとか分かるのかな?
私はそのおかげで話に入れ込む事が出来なかったです。

あと最後のエリスの話はいったのかな、とか。

そんな感じで気になる事はいっぱいあったのですが、すごく面白かったです。
話に出て来た山をネットで検索をし、画像や動画を観て想像を膨らませながら話を読む日々は楽しかったです。
読み終わった後は旅行から帰って来た後の様に少し寂しかった。

山という自然に魅せられた人達の話はとてもさわやか。
山が好きな人は楽しめるのではないでしょうか。


*追記
読了後数日たってぼーっと考えていたのですがこの本の帯に「ミステリー小説!」とあおりがはいってるんですね。
これを読み始めの時に読んで
「なるほど。聖美さんの死の全貌が明らかになる話なんだな」と一人合点させてしまったんですよね。
そのせいで、聖美さんの話があまり書かれていなかった事に納得がいかなかったのかも。
ペースメーカー、トラウマ、聖美さん、公募登山のあり方、他のパーティーとの確執、アルゼンチンのグループ等々風呂敷を広げまくったのに、包み切れてない感はしました。

2015/11/28 18:18

投稿元:ブクログ

過去を乗り越えるため、自分と向き合うため、K2に登る本。

初めての本格的な山岳小説。いきなり死者が連発するので、軽くひいた。登山用語の多さに最初はGoogle無しでは読み進められないものの、山に登る一人ひとりのストーリーがくっきりと描かれており、いつの間にか自分もベースキャンプにいる心地がする。ページをめくる作業が、頂上を目指す一歩に感じられるのは不思議な感覚。
最近山登りブームだが、アルパインは全くの別物。いくら登ってもそこにはたどり着かないだろう。

山好きな先輩に借りた。他の本を買った時に紀伊国屋のカバーを付けてもらった。

2014/12/27 01:07

投稿元:ブクログ

最後の数ページに心が締め付けられるような感動を覚えました。まさに翔平にとって生きるために「還るべき場所」。
題名と晴れたK2の表紙がいいですね。これこそ主題。
問題児3人組の引き起こすアクシデントの伏線からラストまでが見事。傑作です。

2012/11/21 00:09

投稿元:ブクログ

山岳部所属の父の書棚にあったのでこっそり拝借して読みました。
山岳小説自体が初めてなのでこれが本格的なのか否かは
わかりかねるものの、とてもスケールが大きく読み応え抜群。

何やら巷は登山ブームだけれど、そんな生ぬるいものではなく
それこそ命がけで山に登る登場人物ら。
なぜ山に登るのか、と食わず嫌いのわたしは思うのだけれど、
一種のスポーツに近い感覚なのかな、と認識しました。

ちょうど登山家の栗城さんの事故がタイムリーに重なって、
その凄惨さもあいまって深く心に残りましたね。

2011/09/06 07:10

投稿元:ブクログ

読んだことのない作家だったけど、山岳小説好きなので読んでみることに。
ちょっと専門用語が多くて、ほとんどその用語の解説をしてくれないので、不親切な感じは否めないかな。
登場人物もそれぞれ特徴を持たせてるんだけど、感情移入が出来るほどのものではなかったかなぁ。竹原がわりと好きだったけど、中途半端な感じ。

でも、K2という山の魅力をこれでもかと紹介してくれて、やっぱり山登り小説は面白い。
それに商業登山という世界も興味深く、お金と時間があれば、もしかして素人でもヒマラヤにも登れるのかと思うと、いつかそんなチャンスが自分にもあったら凄いぞと考えつつ読むのが楽しかった。

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