紙の本
読みやすい。
2017/05/06 11:23
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙にも写真が沢山あるが、カラー写真が豊富で、とても分かり易く読みやすい。紙の誕生の歴史から、本の未来についてまで書かれている。
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材料やら印刷やら流通やら読み方やら、本にまつわるあれこれを一冊に収めた本の本。
ヨーロッパとアジア(東アジア)中心。
書きたいことがありすぎるけれど紙幅は限られておりますので端折って端折って端折ってどうにか収めました。みたいな。
もっと知りたい。もどかしい。
そう思わせる、興味を喚起させる。
ただ終わりのほうになると印象で語っているようなところが増えるのが残念。
(読書離れとかでデジタル化とか)
とりあえず、印刷博物館に行ってみたくなった。
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書物の材料、製本、設計、写本、活字、印刷技術といったことから、図書館や貸本屋などの読書装置、書店街、ブックフェアや著作権といった近代・現代的な事象まで、書物に関する事柄のインデックスとして読める本。
印刷博物館館長の本だけに、博物館の収蔵物を初めとする写真が豊富。
その写真もとても美しい。
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先ず「本とはなんだろう」と問いかけ、答えとして3つの定義を挙げている。第1は、音声ではなく、視覚によって伝達される情報の集積だということ。第2は、それが社会的な情報伝達の手段だということ。第3は、本とは情報を運搬したり、保存したりするための手段であるということ。
次に、本の成り立ちから、書体の工夫、聖書や仏典について、印刷技術の発明、禁書や焚書などの受難の足跡、日本では江戸の貸本屋が大人気だったことなどの、世界中の本の歴史を述べ、更に本は権利のかたまりであること、教科書は時代を写す鏡であることなどを説き、最後に、デジタル化により本の制作と利用の方式が全面的に変容している現状であるが、人間生活の現場にあって、本が提供する質的内容は健在である。書物は、すでにその歴史の観察からあきらかなように、精神的は充足に向けて方向づけられていると、本の未来を予測している。
各ページにある美しい図版も大変興味深い。
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カラーで写真の資料付きなので内容の割りには読みやすい。
材料である紙の発明、書体の発明、印刷機械の発明や書斎、図書館など様々なことに触れてあるが、サラっとなので入門編な感じです。楽しめました。
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先に読んだ創元社の「本の歴史」と比べると、西洋書物に特化せず、紙の歴史、アジアの書物等幅広く網羅している。
どのページを開いても、見開き2Pで一つの項目について概要が説明されていて、教科書的にまとめられている1冊。
ただ、私の好みとして、ストーリーが感じられず、各著者が担当箇所を制約に従ってまとめました、という感じがあったので☆2つ。
各著者に、書いている対象への愛が無いわけではないと思うんだけど、例えばもう1冊の方では、活字一つとっても父型と母型から鋳造して、と細かく説明があったのに対して、こちらでは「母型活字が入ってきて」と一言でまとめられてしまっているのが残念。
とはいえ、扱っている対象はこちらの方が広いし、気まぐれにどのページを開いても楽しめるのは確かです^-^
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印刷博物館の近くに住んでることもあり、本の中の世界は身近になりすぎて、その価値を忘れかけていましたが、こうやって本になってみると、その素晴らしさを客観視でき、改めて感銘をうけました。でも、印刷博物館で一番好きな場所は、肉声での解説がつく、3Dシアターだったりします。
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高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784309761695
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本(書物)の定義として「音声ではなく視覚によって伝達される情報の集積」「社会的な情報伝達の手段である」「情報を運搬したり、保存したりするための手段である」という3つの要素を挙げ、世界史における本の誕生と発展を概説した本。
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ヨーロッパにおいて、紙が伝搬される前に使用されていたのは、パピルス・ヴェラム・パーチメントだった。
いろいろ書かれたあったが、内容があたまに入ってこなかった。反省
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本に関する各トピックを見開き2ページ、計120ページ程度でまとめた資料集。カラー写真で掲載されている。
竹簡から冊子体を用いられるようになり、ページ線形性が向上し便利になったり、イタリック体で表記することで少ないスペースで文字を書くことができ、本の小型化が促され運搬や流通に影響したなどの現在の紙の本に至るまでの発展の様子を知ることができる。
本の歴史なので、電子書籍の話題はほとんど取り上げられていない。しかし本の存続についてという項目で、「情報の伝達、運搬はデジタルに不可逆的に変質してしまった」「いまや、本というメディアは、たかだかノスタルジーの対象として趣味に応じて保存されるばかりとなるのかもしれない」などとあり、発展の到達点とされた紙の本の終わりを示唆する内容もある。
昔の人は今よりも大きな労力が必要でも「本」を作っていた。数千年の歴史があり今も作られている「本」。その驚異を感じることができた。