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みんなのレビュー43件

みんなの評価4.2

評価内訳

43 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

冬が来る前に

2011/11/11 08:35

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 3月11日の東日本大震災から、春、夏、秋と過ぎ、また冬が来ようとしています。
 あの日、春にはまだ少し早すぎる東北の地を襲った地震と大津波はたくさんの犠牲者とその悲しみにくれる人たちをうみました。春には訪れるはずであった楽しい日々も一瞬に消え去りました。その悲しみ、悔しさを一人の中 学生が卒業式の答辞に託した話は、ニュースにもなって知っている人も多いはずです。
 「天を恨まず」。気仙沼の階上中学の卒業式で檀上にあがったK君の言葉です。
 K君は大震災の被災を「自然の猛威の前には、人間の力はあまりに無力で、私たちから大切なものを、容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というには、むごすぎるものでした」と慟哭します。それでもK君はこう続けました。「しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私たちの使命です」と。

 作家池澤夏樹の、「震災をめぐって考えたこと」と副題のついた記録文学である本書の書名『春を恨んだりしない』を目にして、K君の「天を恨まず」を思い出しました。
 あれほどに大きな災害でしたから、誰もが嘆きのもっていき場所をさがそうとしたはずです。それが神であれ、天であれ、この国土であれ、あの時の時間であれ、責めたいという思いはあります。
 池澤はこう書いています。「春を恨んでもいいのだろう。自然を人間の方に力いっぱい引き寄せて、自然の中に人格か神格を認めて、話し掛けることができる相手として遇する」。そして、それが人間の悲しみと向き合う方法であり、そのことで無情な自然と対峙できるのだと。
 それでも、来年の春にはもう春は恨まないはずだと、池澤は続けました。忘れるということではない。人は行きつ戻りつゆっくりと喪失を受け入れるものだから。生きていくということは、喪失さえも受け入れることだから、と。
 本書に収められた震災をめぐる池澤の文章はとても良質なものです。「天を恨まず」「春を恨んだりしない」姿勢は、そういう良質なものから生まれてくるような気がしてなりません。

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紙の本

いつか、原発が昔話になるといい。

2012/01/27 21:35

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アヴォカド - この投稿者のレビュー一覧を見る

「昔、原発というものがあった」と言えるようになりたい。本当に。
いつかなれるんだろうか?ならなければいけないんじゃなかろうか?
この文章を読んでいると、そうそう荒唐無稽とは思えないのだけれど。

「自然にはいかなる意思もない」、自然は意図して人間に天災を与えているわけではない。しかし人間は逃れることが出来ない。

東日本の大震災のあと、多くの作家はたぶん、言葉がなんの役に立つのか、作家に何が出来るのか、と自問自答したことだろう。無力だと思ったことだろう。
誰にとっても、自分の無力さが身にしみた。

そして、徐々に作家は言葉を持って立ち向かう。言葉に出来ないような悲惨を悔恨を、それでも言葉にして、忘れないように自身の心と人の心に刻む。
前を向く。
「なんで俺がこんな目にと愚痴を言わない気仙沼人」のような「強靭な心」で。

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紙の本

震災で考えた控えめな文明論

2012/04/03 13:08

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pappy - この投稿者のレビュー一覧を見る

筆者が震災で見聞きして考えたことを綴ったエッセイである。
未曾有の災害の中で感じたことが素直に記されているが、表題を含め多数の文学的引用が散りばめられており、謙虚な文明論に昇華されている。
その中で、自然にはいかなる意思もない、支援とは手を添えること、などあらためて気づかされるフレーズに感心する。災害が多い国土で培われた無常観は戦争に明け暮れる国のものとは本質的に異なるとするのも新しい発見である。
原発についての記述も簡明で受け入れ易い。原発の根源的な問題が材料工学にあるとするのはよく理解できる。文明とは集中であるとしているが、火薬の七桁も高いエネルギーを持つ原子力は集中の極みであり、人はそれを御し得なかったのだ。それ故に人類が分散型の文明の構築を考える必要を訴えかけているのは当然と思える。

私も自分は何をすべきかを今さらながら祈ってみたくなった。

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2011/10/29 21:09

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2011/11/13 22:08

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2011/12/02 15:39

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2011/11/14 19:03

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2011/11/27 17:27

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2013/04/21 11:13

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2011/10/29 23:01

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2012/03/10 13:24

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2012/04/04 14:55

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2013/05/03 00:12

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2012/03/24 23:52

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2016/07/06 22:28

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