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hontoレビュー

すっぽん心中

すっぽん心中 みんなのレビュー

第40回川端康成文学賞 受賞作品

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みんなのレビュー20件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (9件)
  • 星 4 (7件)
  • 星 3 (4件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
20 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

描かれている「ほんとうのこと」

2016/02/27 09:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hiball555 - この投稿者のレビュー一覧を見る

人に言いたくない記憶や、思い出すだけで赤面して穴に入りたくなる記憶は誰にでもあるはずだ。

「死ねばいいのに!」と言われたあの日やスピーチが滑った結婚式。不審者呼ばわりされたあの夜。

ふとしたことでそんな思い出が蘇り、同じ目に会いたくないと思うあまりに周囲の目が突然気になったり、行動が余計にぎこちなくなってしまう。

読んでいてそんな気持ちが蘇った。

首が横を向いたまま戻らない理由は運転中に後ろから追突されたからで、ぶつかってきた車を運転していた女の尻に浮かぶラインを見て、その尻に顔をうずめたいと思った。

そんな正直な気持ちから始まるこの小説は、正直に向き合いたくない感情や出来事ばかりをさらしだす。

人生にはたいていドラマみたいなことは起こらないし、登場人物は俺やあなたと同じく美男美女ではなく、その理想があるだけに客観的に見ると滑稽で、かっこ悪いことこのうえない。

そんなことばかりがこの小説には書かれていて、だからバカバカしいことを描いているようで、それがリアルだ。
やるせなく、情けない。
それでいて美しく、愛おしい。

なぜなら俺やあなたが感じてきた、経験してきたことが描かれているからだ。
かっこ悪いけれど、グッとくる「ほんとうのこと」が描かれているからだ。

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紙の本

ユニーク!

2014/10/19 22:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

すでによく知られているらしいこの作家、私は初めてだった。
単に個人的にこの手の作家をあまり知らないということだけかもしれないが、
ずいぶんユニークだと感じられた。
読んでいてもどこに連れて行かれるのかよくわからない。
それはある意味読み終えてからも同じで、
これはもっと他の作品も読んでみないことにはわからないかも、
ということで既に他の本も読むことに決めている。

表題作は芥川賞候補だったそうで、
すぐれた短編に贈られるという川端康成文学賞を受賞している。
妙な題だと思いつつ読んでみると、
この題が雄弁だったとわかる。
「すっぽん」に暗示されるトボけたユーモラスな味わい。
しかし「心中」というのは穏やかではない。

物語は交通事故でむち打ち症になった主人公のそれからをめぐって展開する。
ひょうひょうとあっけらかんとした文体に運ばれて
コメディかと思わせるフワフワした感覚から微妙な苦さへ。

軽くてしかし苦い。
現代に生きる若者の感覚が、
微妙に虚しく悲しく切なく伝わってくる。
これはなかなか面白いかもしれない。

2つ目の「植木鉢」は、後で気がつけば柴田元幸編集の『短篇集』にも収められている。

平凡なサラリーマンの家庭。
夫の実家の隣町で植木鉢を使った殺人事件があったのをきっかけに、
ちょっと一家で実家へ行こうというタイミングで、男の日常に微妙に狂気が入り込む。
例によっていい加減そうな、品のない感じもある、投げなりとも見える文体で、
ユーモアと見えなくもないところに、混じってくるのは今度は狂気だ。
そもそも男がそういうものを抱えていたのか、
それともふつうの日常にそうした余地があることを言おうとするものか。
いずれにしてもごく平凡な家庭がどうなるかわからない不確かさを感じさせられる。

3つ目「鳩居野郎」は、しかし、わりとはっきりユーモア小説で、
そう堅苦しいことを考えるなよ、といなされているような気もする。
やはりとぼけた文体、というか、
ここではやたら馬鹿丁寧なの文体と実情とのギャップが笑える。
例によってドタバタ失敗談で、それはこの作家の物語の特徴かもしれない。
鳩が嫌いという語り手のこれまでの鳩との諸々の関わり。
そこで浮かび上がるのが、語り手と世の中とのズレというのはやはり他の作品と同じだろうが、
笑いの方に比重がある。
おそらく、この作家のベースには、生活の中の不確かさとか、
もっといえば不条理の感覚があり、
そこからいわば、手に負えない、ないしは手に余る日常、生が描かれるということではないか。
そこに笑いと苦さが入り混じり、
何しろこれは捉え方によってどちらにも転ぶものだろうから、
そのどっちとも言えない微妙なバランスが持ち味なのではないかという気がする。

まず魅力と感じられたのは文体だった。
そこにすべてがあるとも言えるわけだし、
逆に何もわからなくても、それだけで楽しめるという気もする。
今後他の話や新しい話で、この作家がどんな顔を見せてくれるのか楽しみだ。
ふつうでないことだけは確かだろうと思う。

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2013/10/05 00:55

投稿元:ブクログ

芥川賞候補常連でお馴染みの戌井さん。
シコウヒンTVで初めて御姿を拝見した。素敵ッ!
ファン度が一気に増したわけだが、今まで読んだ作品の内容を全く覚えていないことに気付く。
そしてこれに入っている「植木鉢」も読んだはずなのだが…忘れている。
これも忘れちゃうのだろう。でも好き。

2014/02/08 10:23

投稿元:ブクログ

日常のなかに突然やってくる非日常に、まぁいいっかぁ、と流され気づきたらどっぷり浸かってしまった。そんな短編集。

表題もいいが、植木鉢も鳩の話も好きだなぁ。読んでいて映像が浮かんでくる作家さんです。

2014/09/15 19:58

投稿元:ブクログ

「すっぽん心中」
博多弁てかわいいよねと思いながら
同じ名前のとあるお方に思いを馳せにやける。

「植木鉢」
とりあえず轢いちゃうから。

「鳩居野郎」
はちゃめちゃで狂ってるのに
よくわかんないところでやさしい。
フリスクて。

(ト)

2014/06/29 00:24

投稿元:ブクログ

ものすごく、欲望に正直な人々の話。最近読んだ、バートランド・ラッセルの『教育論』を思い出した。ラッセルは、欲望や本能は抑圧するのではなく、のばす方法を考えねばならぬと書いていたけれど、本作に出て来る登場人物の大半は、それが成功した例ではないかと思った。つまり本能がのびのびしている一方で、そこにある種の倫理が生じている。

2013/10/14 11:18

投稿元:ブクログ

「すっぽん心中」「植木鉢」「鳩居野郎」

植木鉢の衝動というかなにも考えてないかんじは、演劇感(勝手な印象ですけど)ある。

2016/12/25 22:53

投稿元:ブクログ

変化を求めず、目の前のことをやり過ごしてきた田野と、痛い目に遭いつづけながらあっけらかんとしたモモ。不忍池で出会ったふたりは上野から霞ケ浦をめざす…。表題作をはじめ、全3編を収録。。

脱力感…とも違うような、なんとも言えない読後感が残る独特な味わいの作品集。表題作は13年上期芥川賞候補作。「これは純文学だ!」と思って調べてみたら、確かに2009~14年で5回も芥川賞の候補となっていた。作者は劇作家でもあるらしい。「なるほどあのテンポは…」と納得。
(B)

2013/09/25 10:46

投稿元:ブクログ

・すっぽん心中
・植木鉢
・鳩居野郎

こういう小さい狂気とか追い詰められてる感とか暴走しちゃう感とかってあるよなって思いながら読んだ。

しかもド地元で心拍上がった!
すっぽんじゃなくて亀なら本当にいるし。
取材に来たのかなって思うとにんまりしちゃう。

面白かったな。

2014/04/18 16:49

投稿元:ブクログ

表題の「すっぽん心中」は押し付けがましくない
かすかな明るさが感じられて、好感が持てる一編だった。
怖かったのが「植木鉢」。
普通の男がじわじわとでも確実にタガが外れていく様子が怖かった。

2013/10/23 23:15

投稿元:ブクログ

場面を想像すると嫌な感じがジワリとするんだけれど、不思議と読み進んでしまう(^^;そして読み終えると、それぞれの話のアホさが笑える(^o^;)

2013/10/27 05:49

投稿元:ブクログ

「すっぽん心中」「植木鉢」「鳩居野郎」の短編3集。
すっぽんはやっぱり噛みつくのですぬ。叩き殺すところは生臭さが匂ってきそう。クルマで衝突されてむち打ちになった主人公がリハビリ帰りに知り合った女と霞ヶ浦にすっぽんを捕りに行くことに。くびが横を向いたまま入れるとかけっこうエグい表現。
植木鉢はそこまでやらんでもって感じ。軽で高速で140?乗ってる奥さんが気分悪くなるの解るような。しかしこの人何故か回りが見えず一直線なんです。鳩居野郎も自分の仕事場の回りに寄る鳩が気になる話。
どの話もすらすら読めた。

2014/01/14 22:19

投稿元:ブクログ

本日の電車の行きで2編を読み、帰りの途中までで1編を読み読了。氏の作品は初めてだと思うが、読後感はなぜかさわやか。内容は決してそうではないのだが・・・。不思議と読ませてしまう作家ではなかろうか。

2013/11/05 03:10

投稿元:ブクログ

どこにでもいそうなのに、どこか変。そんな人たちの話。
変といっても色々あるが、この本に出てくる人たちはいわゆるダメ人間系変な人たち。あっけらかんと波乱万丈な人生をはなすモモ。なぜか一つの事件に異常に固執する男。ハトを病的に嫌い、他人から狂人にみられていると客観的に理解してるけれど弁解もしない男。
この本を読んで上記三人に感情移入できる人、考えが理解できる人はなかなかいないと思う。でもなんだか気になる。関わりあいたくはないけど野次馬として遠くから眺めていたい三人だと思った。

2013/10/26 22:18

投稿元:ブクログ

BGM POKKA POKKA / フィッシュマンズ
キャラ、空気感とも最高ッス!リラックスしたいときにぜひ。

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