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みんなのレビュー13件

みんなの評価4.1

評価内訳

12 件中 1 件~ 12 件を表示

2016/02/27 15:41

投稿元:ブクログ

道徳心理学の本。
右左については、ケア/危害、公正/欺瞞、忠誠/背信、権威/転覆、神聖/堕落の五項目の道徳の基盤に依存している。
そして、政治、宗教の対立は、「私たちのこころは、自集団に資する正義を志向するように設計されているから」である。
と説く。

2014/06/27 23:54

投稿元:ブクログ

タイトルの問いをこの本が解明しているかどうかは疑問である。政治というより心理学、倫理の話。道徳心理学というのかな。ベンサムの功利主義から白熱教室のその先へ。政治は理性は無く、感情の産物であることよ。8章あたりアメリカの政治、近年の民主党と共和党の理解がないと読むのが苦しい。ちなみにこれが書かれたのはオバマ当選以前であります。
9章から10章あたりが遺伝子や人間の行動パターンの話題になってようやく面白くなるから、ちょっと分厚い本だけどガマンして読むと楽しい。11章からデネットやドーキンス。保守を理解したい(アメリカの)リベラルの位置にいるひと向けの本。

2014/07/30 15:13

投稿元:ブクログ

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読書
社会はなぜ左と右にわかれるのか
ジョナサン・ハイト著
高橋洋訳

まず直観に基づく道徳的判断

 道徳的判断を下す際、それは直観ではなく理性によって導かれると、普段、私たちは考えるが、実際には逆らしい。
 本書は膨大な心理実験から「まず直観、それから戦略的な思考」が立ち上がることを明らかにする一冊だ。道徳的な判断が理性的な思考にのみ基づくと考える理性偏重主義を退け、道徳における直観や常道の重要性を腑分けする。
 著者は、両者を「象使いと象」の関係にたとえる。「心は〈乗り手〉と〈象〉に分かれ、〈乗り手〉の仕事は〈象〉に仕えることだ」。乗り手は、私たちの意識的思考であり、〈象〉とは、残った99%の非意識的な心のプロセスのことだ。
 〈象〉がほとんどの行動を支配しているから、道徳に関する説明とは、常に理性の後出しジャンケンである。ただし、直観礼賛は本書の意図ではない。直観の裏付けのない理性の暴走も、理性の裏付けのない直観の暴走も極めて危険だ。
 本書は道徳の認知プロセスだけでなく、その功罪も明確に示す。いわく「道徳は人々を結びつけると同時に盲目にする」。集団内の紐帯としての道徳は、異なる人々との衝突をもたらすのだ。回避するには、道徳一元論を引っ込めるほかにない。
 政治や宗教など異なる集団間で、見解の不一致は残るとしても、互いを尊重し合う「陰と陽の関係。を築くべきだと著者は提案する。対立的な議論が先鋭化する現代、著者の実践思考の意義は大きい。(氏)
紀伊國屋書店・3024円
    --「読書 社会はなぜ左と右にわかれるのか ジョナサン・ハイト著」、『聖教新聞』2014年07月26日(土)付。

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http://d.hatena.ne.jp/ujikenorio/20140730

2014/09/14 11:10

投稿元:ブクログ

「なぜ」というより「どのように」分かれているかを分析しており邦題に問題あり。リベラル・リバタリアン・保守の違いを〈ケア/危害〉〈自由/抑圧〉〈公正/欺瞞〉〈忠誠/背信〉〈権威/転覆〉〈神聖/堕落〉の6つの道徳基盤への強弱で解説しているのはわかりやすい。この図からは自分はリベラルとリバタリアンの中間ぐらいで、保守ではない事がはっきりする(後半3つの基盤はどうでもいいので)。ただし、原理主義→相対主義→多元主義へのSTEP感は意識しておきたい所。右も左も主義主張はいろいろあるんだろうが、最低限お願いしたいのは法律は守ってよって事だけど。

2015/08/23 19:19

投稿元:ブクログ

 なぜ社会は保守とリベラルに割れてしまうのか。道徳の定義を軸に考える。
 
 第一部では道徳的な判断が思考的というより直感的に下されることについて、第二部ではケア、自由、公正、忠誠、権威、神聖の六つの道徳の基盤を想定ことによって保守とリベラルの道徳基盤の違いを述べる。第三部では人の持つ集団的になりたがる傾向についてふれ、どうすれば二極化の対立を緩和できるかへと続いていく。
 自分達が正しく相手が間違っているのではなく、道徳基盤のバランスの違いなのであると作者は述べる。昨今、政治的なことについて二極化、分かり合えなさが強くなってる。この本は多くの人に読んでもらいたい。
 特にリベラル的な人は保守の道徳観についてだけでもふれてほしい。

 道徳心理学の一つの羅針盤。
 分厚いが丁寧に書かれている。

2016/07/24 21:47

投稿元:ブクログ

ジョナサン・ハイト『社会はなぜ左と右にわかれるのか 対立を超えるための道徳心理学』

副題が本体の社会心理学の啓蒙書。原書2012年当時の神経科学、遺伝学、社会心理学、進化生物学の知見を踏まえ「私たちは皆、独善的である」との真理に迫る。

引用

思考は、自分が望むほとんどどんな結論にも導いてくれる。なぜなら、何かを信じたいときには「それは信じられるものか?」と自問し、信じたくない場合には「それは信じなければならないものか?」と問うからだ。その答えは、ほぼどんなケースでも、前者は「イエス」、後者は「ノー」になる。158

2015/12/28 21:36

投稿元:ブクログ

道徳心理学である。右と左はアメリカの政党のことで、アメリカの政党について、とのタイトルならば、購入はされないであろう。タイトル負け。

2014/09/22 21:28

投稿元:ブクログ

地政学・戦略学博士の奥山真司さんがおすすめしていたので読んでみた。人間は理性的であるべきだしそういった人物によって統治されるべき、という哲学者の言葉に疑問を感じていたので(で、そんな超人はどこにいるの?)なぜ哲学者や合理主義者がそんな事を主張するのか納得はしないが理解の手がかりになった。リベラリストにとっては耳の痛い話が多いと思う。注釈が死ぬ程多いので少し読みづらい。日本、米国、欧州では保守とリベラルの定義が少しづつ違うのでそれを理解していないと混乱するかも

2015/01/26 04:31

投稿元:ブクログ

原題:The Righteous Mind
著者:Jonathan Haidt(社会心理学)
翻訳:高橋 洋(翻訳家)

・紀伊國屋書店
<https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314011174>


【目次】
目次 [005-011]
はじめに [012-022]

第1部 まず直観、それから戦略的な思考――心は〈乗り手〉と〈象〉に分かれる。〈乗り手〉の仕事は〈象〉に仕えることだ
第01章 道徳の起源 024
道徳の起源/リベラルのコンセンサス/もっと簡単なテスト/非西欧社会では……/大きな議論/嫌悪と不敬/犠牲者をでっちあげる/まとめ
第02章 理性の尻尾を振る直観的な犬 061
ウィルソンの予言/情動の九〇年代/なぜ無神論者は自分の魂を売らないのか/「見ること」と「理由を考えること」/〈象〉と〈乗り手〉/議論に勝つ方法/まとめ
第03章 〈象〉の支配 099
脳はただちに、そして絶えず評価する/社会、政治的な判断はとりわけ直観的である/身体が判断を導く/サイコパスは理性的に思考するが感じない/乳児は感じるが思考しない/感情反応は脳のしかるべき場所でしかるべきときに起こる/〈象〉は理性に耳を貸す場合もある/まとめ
第04章 私に清き一票を 129
人は皆、直感的な政治家だ/私たちは投票に取りつかれている/専属の報道官がすべてを自動的に正当化してくれる/私たちはうまくうそをつき、正当化するので、自分が正直だと信じ込む/合理的な思考(とグーグル)は自分の行きたいところに連れて行ってくれる/私たちは自分のグループの支持するものならほとんど何でも信じる/合理主義者の妄想/まとめ

第2部 道徳は危害と公正だけではない――〈正義心〉は、六種類の味覚センサーをもつ舌だ
第05章 奇妙(WEIRD)な道徳を超えて 162
三つの倫理/私が多元論者になったわけ/マトリックスからの脱出/まとめ
第06章 〈正義心〉の味覚受容器 187
道徳科学の誕生/システム主義者の攻撃/ベンサムと功利主義者グリル/カントと義務論ディナー/元に戻る/味覚を拡張する/道徳基盤理論/まとめ
第07章 政治の道徳的基盤 210
先天性について/〈ケア/危害〉基盤/〈公正/欺瞞〉基盤/〈忠誠/背信〉基盤/〈権威/転覆〉基盤/〈神聖/堕落〉基盤/まとめ
第08章 保守主義者の優位 248
道徳を測定する/何が人を共和党に投票させるのか/私が見落としていたこと/〈自由/抑圧〉基盤/比例配分としての構成/三対六/まとめ

第3部 道徳は人々を結びつけると同時に盲目にする――私たちの90%はチンパンジーで、10%はミツバチだ
第09章 私たちはなぜ集団を志向するのか? 296
勝利者の種族?/足の速いシカの群れ?/証拠A――進化における「主要な移行」/証拠B――糸の共有/証拠C――遺伝子と文化の共進化/証拠D――迅速な進化/戦争がすべてではない/まとめ
第10章 ミツバチスイッチ 343
ミツバチ仮説/集合的な情動/スイッチを切り替える方法(自然に対する畏敬の念/デュルケーム剤/レイプ)/ミツバチスイッチ/ミツバチスイッチの生物学/ミツバチスイッチの働き/ミツバチの政治/まとめ
第11章 宗教はチームスポーツだ 380
宗教的な信念/新無神論者のストーリー ――副産物、そして寄生虫/新無神論者より説得力のあるストーリー ――副産物、そして文化の集団選択/デュルケーム流のストーリー ――副産物、そしてメイポール/神は善の力か、それとも悪の力なのか?/チンパンジー、ミツバチ、神々/道徳の定義/まとめ
第12章 もっと建設的な議論ができないものか? 422
政治的多様性について/遺伝子から道徳マトリックスへ(ステップ1――遺伝子が脳を形作る/ステップ2――さまざまな特徴が子どもを異なる経路へと導く/ステップ3――人は自分の人生の物語をつむぎ出す)/リベラリズムと保守主義の大きな物語/リベラルの盲点――道徳資本/一つの陰と二つの陽/陰――リベラルの知恵(ポイント1――政府は企業という超個体を抑制可能であり、、実際にそうすべきである/ポイント2――規制によって解決できる問題もある)/陽1――リバタリアンの知恵(カウンターポイント1――市場は奇跡だ)/陽2――社会保守主義の知恵(カウンターポイント2――コロニーの破壊ではミツバチを手助けできない)/より良い政治のために/まとめ

結論 481

謝辞 [487-491]
訳者あとがき(二〇一四年一月 高橋洋) [492-497]
参考文献 [498-531]
原注 [532-597]
索引 [598-613]

2014/05/29 17:24

投稿元:ブクログ

翻訳本は、本当に読みづらい。そして600ページもあるので、読み終わるのに時間がかかってしまいました。持ち歩くのもかさ張るし。でも、いろいろと気づきの多い本でした。

2016/07/23 03:59

投稿元:ブクログ

人々が政治思想で分かれてしまう原因を検証しようとする本。よくある「~だから○○主義者は正しい(or間違ってる)」という主張から一歩引いて科学的に道徳・政治の主張の源を解明している。人々がどういった心理でどんな政治的主張に熱心になるのかを知りたかったのでとても良かった。自分の思想を冷静に見つめなおすのにも役に立つ。訳文はわかりやすい方だと思う。注がかなり多いが無視して読み進めても全く問題ない。
あと、保守主義者からは所詮これもリベラルの視点だという意見が多いようだが、著者も言うように最後の第12章を除き「~である」的分析に専念しているので「イズム」ベースの批判は無意味に思える。批判するなら理論やデータ分析に目を向けて欲しい。

2016/06/23 00:08

投稿元:ブクログ

波頭亮さんが大絶賛していたので読んでみた。
未だに整理できていないのが左とは右とは何ぞやという事。自分の中で右は英訳でrightounesであるように唯我独尊というイメージ。ただ経済では保守だったり政治だと革新にいく人もあるので単純にあの人は右だとか左だとか言っても意味がない気がした。
正義は人それぞれの道徳に基づいている筈で筆者の分析によるとそれを「ケア/危害」「公正/欺瞞」「忠誠/背信」「権威/転覆」「神聖/堕落」の6種類に分類されるという。それは育った環境・教育・文化・脳内ホルモンの完治状態によって人それぞれ変わるものなのだ。
いわゆるリベラルの人は前者2つだが、保守の人は全てをバランスよく重視する。保守の人は軸が多く向社会性だが反対に権威主義や全体主義、軸が多すぎてまとまりがつかない感じになるのだろう。リベラルの人は軸が少ない分最適化で物を考える人が多い気がする。いわゆる成功者はリベラルの人が多いんで、それに影響されて社会に出ると保守の人が多い事、多い事。
ただ上記の「忠誠」「権威」「神聖」も確かに社会の秩序を保つのにはある一定の役割をしているのでリベラルの人も保守の人を完全に存在を否定すべきではないという事。多分左も右もうまくバランスが取れているのが良いんだろうなと思う。あと右とか左とかはいつもどっちがどっちかわからなくなる、この辺はまた勉強したいと思った。

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