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なんでそんなことするの?

なんでそんなことするの? みんなのレビュー

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.2

評価内訳

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6 件中 1 件~ 6 件を表示

2014/06/23 19:17

投稿元:ブクログ

『スタッキング可能』の著者・松田青子の本は、翻訳の『はじまりのはじまりのはじまりのおわり』をしばらく前に読んだが、これはご本人が書いた作。本文もおもしろかったけど、絵もおもしろかった。

学校で、同級生から「変だよ」「おかしいよ」などと言われるトキオ。トラのぬいぐるみを学校へ持ってくるのは変だとか、それは女の子のものだから持ってるのはおかしいとか。家で待ってるミケは、そんなトキオが学校から帰ってくると「たのしくなさそうだね」と見てとる。ぼくも学校へ連れていってよ、遠くから見てるからとミケにせがまれて、トキオはうんという。

次の日、トキオにいやなことを言って、いやなことをしようとした同級生を、ミケがぱくっと食べてしまった。ミケは、ひどいことを言ったりやったりされても、がまんしたり平気なふりしたりするようなのはいやなんだ!とトキオに言うのだ。それから、トキオにひどいことを言ったり、トラにちょっかいを出したりする同級生には、おかしなことが起きるようになった。

体育の時間、ドッジボールのはずが、ボールのかわりに、トキオの短パンのポケットに入っていたトラを、同級生が取り上げ、ほいほいと投げはじめた。トキオは「やめて」と小さな声で言うのだが、誰にも聞こえなくてやめてもらえない。

▼先生も、たいしたことじゃないと思っているのか、笑って見ています。(p.38)

先生がどう思っていたのかはわからなくても、笑って見ていられると、どうでもいいと思ってるんだろうとか、先生もこれはたいしたことないと思ってるんだろうとか、トキオがそんな風に感じるのはよく分かる。小学生にとって「先生」はすげーデカいし。

トキオが泣きそうになったそのとき、ミケの目がギラッと光って、クラスのみんながリスになっていた。先生もだ。トキオは、ミケに「もー本当にやめてよね。みんなぼくをからかってるだけなのに、なんでそんなことするの?トラを学校に持ってきて、悪いのはぼくなのに」(p.42)と怒鳴る。

ミケは、そんなトキオに言うのだ。「だからわかってないなあ、トキオくん。ほんとバカだなあ。だれかの好きなものや好きなことを変だなんて言ったり、バカにしたり、だれもそんなことしちゃいけないんだよ。本当にひどいことなんだよ、それは。(略)」(p.43)

その次の、ミケのセリフがするどい。
▼「それにさ、からかってるだけって言うくせに、じゃあなんでトキオくんは、毎回悲しいの? 傷つくの? いやな気持ちになるの? からかってるだけって本当は思ってないからだよね」

 「ねえ、ぼくにやめてって言うんだったらさ、トキオくんが悲しくなったり、傷ついたり、いやな気持ちにならないようにしてくれる? ぼくはトキオくんのことが好きだから、トキオくんが悲しくなったり、傷ついたり、いやな気持ちになるとすぐにわかっちゃう。そうするともう体が先に動いてああいうことになっちゃうんだよ。ぼくにはとめられないの。だからぼくにやめてほしいんだったら、トキオくんも悲しんだり、傷ついたり、すぐに落ち込まないようにしてよ」(p.44)

ミケに「できるもん!」と言ったトキオは、次の日からがんばった。トラをいじられたり、変なやつと言われたりしたら、「なんでそんなことするの?」「なんでそんなこと言うの?」と言い返した。小さい声で、さいしょは手がぐーになって、力が入って、家に帰ったらぐったりつかれていた。

でも、トキオが気がついたことがあった。「なんでそんなことするの?」「なんでそんなこと言うの?」と訊いても、みんなもごもご言うだけで、ちゃんとした答えは返ってこないのだ。

そのうちに、時は手をぐーにしなくても、ちゃんと言い返せるようになった。そしたら、だれもトキオのことを変だと言わなくなった。

▼「なんでそんなことするの?」「なんでそんなこと言うの?」ときかれても、もごもごもごもごしてこまるだけだし、よく考えたら自分だって変だったのです。(p.54)

みんなどっか変で、それがふつうだった。変なところがない子なんて、教室に一人もいなかった。そのころになると、トキオはミケが何かするんじゃないかというのが気にならなくなって、ミケもまた、帰ってきたトキオが「ちゃんと楽しそう」で「気持ちがうきうきしてる」のがわかって、もう心配はないと言う。

ちょっとまちがったら説教くさーーい話になりそうなところ、おもしろい絵のおかげもあってか、読後感はよかった。『スタッキング可能』のなかの、" 『わたし』は絶対それが普通だって思わない"のココロが、この本にも流れてるなーと思う。

(6/22了)

2014/04/10 13:52

投稿元:ブクログ

いやなこと、傷つくこと、
されたり言われたりしたら
「なんでそんなことするの」
と言える子になるべきですし、それが大事ですよね。
明確な理由なんてないのに発生し続けるイジメ。それが現状なのが残念ですが。

2014/05/09 13:44

投稿元:ブクログ

先日読み終えた「英子の森」の著者松田青子さんが書いた児童書。読了後、非常に深く考えさせられた作品でした。嫌なことは嫌とはっきり自己主張する勇気、誰もがどこかしら変わった部分を持っており尊重しようというメッセージを感じました。またアバンギャルトなイラストもストーリーとマッチしていてよかったです。

2014/04/30 19:50

投稿元:ブクログ

ぬいぐるみのトラを大事にしていることでからかわれてしまうトキオくんを助けてくれるミケ。
ミケがいるから大丈夫!と大人になった私も、言い聞かせたりしてしまうのです。
ふつうってなに?あなたが大切なものはなに?

2014/04/23 09:03

投稿元:ブクログ

子どもがこれを読んで、どれだけ喜ぶか、あるいは共感するかは分からない。『はじまりのはじまりの…』もそうだったけど、ぱっと見は易しくて楽しそうでも、書かれている内容は結構深く(またちょっとひねりがあって)、ただこの程度の文章を「読める」だけの子は理解までは至らない。「ちょっと変わったお話だったな」くらいの感想で終わり。絵も「変わってる」感を強調する。
これと『百枚のドレス』を比べれば、読みとりにくさは格段に上。よって子どもにすすめるなら圧倒的に『百枚の』になる。
でも、松田青子を読んだことのある人なら、死ぬほどではないけど生きるのが辛いことを体験した人の物語として共感できると思う。
実はみんな変なところはあるんだよ、という描写は良かったが、その自分の「変」と共存して生きているように、トキオくんの「変」とも共存できるとみんなが気づいてくれるとよかったな。

2014/05/03 21:58

投稿元:ブクログ

独特の絵に、やさしい文体。絵でもっているようなものですが、この絵本は、なかなか面白いと思いました。でも、将来名作の仲間に入ることができるかどうかはちょっと疑問ではありますが。。。

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