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ぬるい毒(新潮文庫)

ぬるい毒 みんなのレビュー

文庫 第33回野間文芸新人賞 受賞作品

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みんなのレビュー34件

みんなの評価3.3

評価内訳

34 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

イタイ

2015/08/23 23:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:どん - この投稿者のレビュー一覧を見る

人の心を弄ぶ男の魅力にやられてしまった女の自意識過剰なモノローグが終始タレ流される。締めつけられるような嫌悪感を覚えつつ、一気に読んでしまった。

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2015/10/08 16:29

投稿元:ブクログ

本谷有希子ワールド。主人公は、分裂気味。スパンが長いのに、主人公にとっては、先週程度に感じているように思う。向伊たちのサディスティックな遊びは主人公の思い込みなのかなんなのか、わからない。ただひとつ、女、女どもと呼ばれる種類の女たちに対する嫌悪感には同感。この小説の解釈を聞きたい。興味ある。

2016/10/06 11:36

投稿元:ブクログ

あの夜、同級生と思しき見知らぬ男の電話を受けた時から、私の戦いは始まった。魅力の塊のような彼は、説得力漲る嘘をつき、愉しげに人の感情を弄ぶ。自意識をずたずたにされながらも、私はやがて彼と関係を持つ。恋愛に夢中なただの女だと誤解させ続けるために。最後の最後に、私が彼を欺くその日まで――。一人の女の子の、十九歳から五年にわたる奇妙な闘争の物語。渾身の異色作。

2014/08/18 20:50

投稿元:ブクログ

本谷氏の小説は好きだ。が、ここ最近は切れ味がマンネリ気味な気がする。大江賞を取った短編に期待しよう。

2014/07/25 13:38

投稿元:ブクログ

本谷有希子作品を初めて読んだけど、
思っていたほど衝撃的ではなく、まさにぬるいというか
生ぬるい中で人を精神的に追い詰めていく感じ。
ちゃんと理解はできなかったけれど、
他の作品も読んでみたい。

2014.7.23読了

2014/04/14 19:46

投稿元:ブクログ

気色の悪い小説。その一言に尽きる。

登場する人物、向伊にしても熊田にしても誰にしても、その思考回路・発想というものが、まったく理解できない。人の見下し合い・馬鹿にし合い、軽蔑。読むにつれて、ひたすら疲れていく。

さっさと読んでしまうに限る、っていうわけでさっさと読み終わったのだけれども、不快になったほかは何も残らなかった。

ただ、気色の悪い人たちが、気色の悪いことばかり考えていて、気色の悪い描写に徹した作者の、その文学的野心というものが、実に下品でうんざりしてしまった。

フィクションというのは一種のゲームみたいなもので、自分が体験できない事柄を、ゲームを通して体験できるというところに魅力があるのだけれど、不快さだけが残ってしまうというのは、俗に言うところの「糞ゲー」であって、しかも、この小説は、リセットすればすべて無に帰することのできるゲームとは異なり、読み終わっても不快感がべったりとこびりついてしまうから非常に性質が悪い。

ほかの本を読んで、この小説を早くに浄化(=記憶から抹殺)したい。

2015/03/29 00:46

投稿元:ブクログ

熊田と向伊のお話。
恐ろしいくらい相手を人と思っていない向伊。
それに巻き込まれる熊田。
ラストが勢いがあってよかった。

おもしろかった。

2014/06/10 21:18

投稿元:ブクログ

『私は胸の音を鎮めようと、息を吸った。それから自分に言い聞かせた。勝手に女性ホルモンを出すんじゃない、あばずれ。』

『私は、この人間の思い通りにいかないことが一つくらいあってほしかった。』

『ここだけの本当の話。一年一年、約束したかのように私は輝きを失っているのだ。』

『いまなら分かる。あのファミレスで笑ったとき、原からもこの音が聞こえたから。人が傷を負っていくときには音が聞こえるのだ。心が壊れる音。ごめんね。ごめんね。ごめんね。』

『〈なんだ、そうだったんだ。私も両親も人間ですらなかったんだ。人じゃないのに、お金を持ってる必要はないね。だったら、お金を取ったあと、全員殺してくれたらいいのに!〉』

2014/03/17 08:37

投稿元:ブクログ

ひたすら苦しかった。熊田の戦いは、すべての女が経験することだと勝手に思った。ここにはわたしが描かれている、太宰の女生徒くらいの衝撃があった。昏い魅力に溢れている人間は実際いるし、知れば知るほど彼らは悪魔的だ。引きずりこまれたなら、毎日毎晩自分が鬼になる瞬間を想像しながら精一杯生きて苦しんで、自分が愛おしいかなしい生き物だと気づく以外に、逃れられる道はないのかもしれない。

2014/10/10 22:54

投稿元:ブクログ

タイトルがめちゃくちゃ好きで何回も唱えました。
が、内容は高度すぎて、わからなかった。わからなかったということすら、解説を読ませていただくまでわからなかった。本谷さん大好きなんですが、ほんとレベルが追いつかず申し訳ないとしか言い様がない。

2016/02/20 15:56

投稿元:ブクログ

 覚えていない同窓生からの突然の電話。そこから私とその男の5年に渡る恋とも戦いとも言える関係が始まる。

 本谷有希子の芥川賞受賞をきっかけに読了。
 なんとも言葉にし難いもやっとした感情。とらえどころのない話だけどぐいぐい読ませてくれる。

 本谷有希子の他の小説も読んでみたくなった。

2015/05/01 08:03

投稿元:ブクログ

舞台で観てから、原作を読了。

舞台で見た不快感と原作の不快感が、同じであり大きく異なっていて、
両作品とも、とても素晴らしいと思いました。

人に勧める作品ではないけどね。

2017/03/31 01:01

投稿元:ブクログ

一文一文が独創的ながら的確。例えば、黒鍵の上を歩いているような男だとか、顔を旅行できるだとか。同時に、全体としてのうねりにも引き込まれ、圧倒される。
類型化した理解というのは追いつかなくて、読めるのだけれど分からない、でも引き込まれるというところになる。精度よく丁寧に書かれたものから「分かる」ような何かを見つけ出すのは困難だけれど、それでも入ってくる。
「好きな男ができた、行動は完全に彼に引きつけられている、そのことを自分で認められず悪い感情を抱いている」なんて構造が一方でミエミエなのに、一方では移入して狭い視野を共有せずにはいられない。そして現実・建設的な思考・妄想の境界が崩れていく。
「23歳」というモチーフも印象的。あとは、金目当てだとわかった時のみじめさとか、処女のこじらせた欲求だとか。

2014/11/26 15:21

投稿元:ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)
ある夜とつぜん電話をかけてきた、同級生と称する男。
嘘つきで誠意のかけらもない男だと知りながら、
私はその嘘に魅了され、彼に認められることだけを夢見る―。
私のすべては、23歳で決まる。
そう信じる主人公が、やがて24歳を迎えるまでの、5年間の物語。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

5年間、って書いてありますが、実質はたぶん1年か2年に満たないと思います。

初めはモテメン向伊から突然に電話がかかってきて始まるのですが、その後1年は何もないし。

最後の23から24歳までは数行で書かれてるだけで、
その間は何がどうなったか書かれてるわけじゃないし。

とにかく伏線はるだけはりまくって、ほとんど回収しないと言う(´・ω・`)
中途半端すぎてもや感しか残りませんでしたよ(´・ω・`)

いやね、途中まではすごく楽しかったの。
楽しいと言うか、わくわくしてた。

向伊に騙されてると知りながら、自分のことも彼のことも
客観的に見つめる主人公熊田さんが、
どんなふうに最後向伊に対して復讐?するのか、って。

さんざん自分を騙して嘘をついて
(途中から嘘もつかなくなってきてそれがまたつらいのだけど)
来た彼に対して、いつ全部知ってる!と暴露するのかな、って。

そんなふうに見ていくと、向伊のモテメンぶり
(表現としては決してイケメンではない感じ)も、
嘘つきぶりも、嘘が信じられてると思ってる自己優越ぶりも、
今に見てろよwwってほくそ笑んでいられたのですが...

恋愛サスペンスみたいな気持でいたんですよね。

最後の数ページ、これはもう、つけられない結末から逃げたのかと(苦笑
話広げすぎて作者どうしていいか分からなくなったのかと(苦笑

これが文学だ!と言うなら、私はそんなもの分からなくていいかも(´・ω・`)

熊田さん(主人公)が芸能人並みの美人、とか
ちょいちょい持ち上げられてるけど
(そして本人も美貌を自覚してるっぽい)、
そのくだり必要だったのでしょうか(o_ _)o.。oOO

あと途中で出てくる主人公の家系?の昔話とか。
母親から家に縛り付けられている理由とか。
向伊の嘘に出てくる彼女とそのやくざな親とか。

はりまくられた伏線は一体どこへ!?
と言うわけで、一言で言うとがっかりしました。

ああ、本当の結末がどこかにあるならちゃんと見たい。
向伊や奥出が青ざめる姿を見たい!!!!
主人公にはちゃんと前に進んでほしい!

...でも、これが現実だと言われたら、
妙に納得してしまいそうな自分もいる(´・ω・`)

2015/11/03 18:49

投稿元:ブクログ

エキセントリックな女の子ものではなく、嘘の毒牙に酔わされつつ逆襲を画策する、内面に潜り込んだ小説。
痛快さはない。
精神面における崩壊感覚。

初期のエキセントリックな「痛い女子」
→本作
→じんわりと描かれる「痛い女」

その分岐点。

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