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かわいい琳派

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みんなのレビュー2件

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評価内訳

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2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本

Kawaii

2016/01/27 07:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「かわいい」をキーワードに、琳派を解説した本。
確かに日本人の価値感で、「かわいい」(本書でも触れているとおり、枕草子の時代であれば「いとうつくし」)という感覚は、強いチカラを放っていると思います。

本書は、第1部で作者別、第2部ではポイント別に、琳派の「kawaii」ところを解説しています。
第2部で、そのポイントとしているのは、(1)丸い、曲線的、(2)デフォルメ、単純化、(3)無邪気、ほのぼの、(4)しゃれた遊び心、(5)繰り返し、パターン、(6)キラキラ、カラフル、(7)小さないのち。
巻末には、「かわいい動物たち」の特集があります。

見開きで、作品とコメントが一覧できるつくり。
俵屋宗達、尾形光琳、鈴木其一、神坂雪佳などの、様々な作品がコミカルに紹介されています。
第2部のポイント紹介も、文章だけではなく、実例で説明されているので分かりやすいです。

ほのぼのと、優しい感じが伝わってくる、“やわらか”で、kawaii本です。

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2014/11/04 02:03

投稿元:ブクログ

去年の夏、日本美術史の勉強をしたが、その際に琳派に
ついても大きく取り上げて講じて頂いた。

それ以降、この本が美術館のミュージアム・ショップで置いてあるたび気になっていた。

ただ、薄い割にそこそこのお値段の本で、どうしようかな、と。

そうしたら、たまたま図書館の新着書に入っていて、喜んで
借りてきたのだった。

講義の際にも琳派のデザインの美しさと実用性は詳しく
お話があったが、この本では可愛いをキーワードに、琳派の
代表的な作品の図を多く収め、どういう着眼点でその作品の
良さや可愛さを読み解くのか、簡潔に書いている。

文章は少ないし、キーワード的にぽんぽんと大事なことが
提示されていて、鑑賞にはこの方がいいのだろうか。

私は大学で教材として取り上げられた作品が
ほぼ収録されていたため、ノートと併読すると
とても分かりやすく取っ付きが良かった。

大事なことだけがぎゅっと伝えてあるのはとてもいいが
ただ…これだけを見る人には、もう少し文章があっても
価格を考慮するといいのかなと思ったり。

ただ繰り返しになるが、小難しい文章が書いてあるより
よほどダイレクトに作品の魅力を伝えているので、これが
いい感じに、好きな作品への導入になったら、もう一冊
出来るだけ同じ作品の収録された入門書で、文章がちょっと
多いのを、お読みになるのをお勧めする。
ぐっと作品への親近感や理解が増すことと思うからだ。

それと、この本、紙が大変上質で、発色や手触りがいい。
これって美術書だと意外と大事で。

大げさすぎない手触りの良い紙で、変にツルンとしない
綺麗な色で図が示されてるというのは、繰り返し堪能して
鑑賞するのにはとても嬉しい、心地良いことだと思った。
大仰な美術全集より、こっちのほうが絶対何度も手にする。

¥1000ジャストだったら即買うのに(笑)

とにかく思ったより楽しい一冊だが、言うべきことは
書いてある。まずはご心配なら一度ご覧あれ。

言葉数は少ないが、本当に大事なことは書いてある。
読み終わったあとを深める手間を惜しまないで、次の一書へ。

そして美術館の鑑賞に繋げたら、この本は安い。
ちょっと割高で済ますか、コスパよく?楽しみ尽くすか。

それは自分にかかっているのだ。
美術の迷宮は深くて、たまらない…。

ユーモラスな筆致。優れたデザイン性。
美しい発色。自然から取った飽きの来ない美。
デコラティブなところ…。
そしてそれを実用のものとして活かす機能性。

これらの傑出した融合が「かわいい琳派」なのだ。

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