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注 はじめに 2)ヒポクラテス……岩波文庫,124頁。(一部改編)。
・これが、岩波文庫124頁にある「医の技術には三つの要素がある、すなわち病気、病人、および医者。」を、「医術は、病気・病人・医者の三つの要素からなる」と文章をかえたことを指すのなら、「改編」と称するのは、いささか大袈裟ではないか?あるいは、「改変」とすべきところを単に変換ミスしたのか?
Ⅸ 医師・看護士
・著者は、中世ヨーロッパには、看護する専門家は男性しか存在しなかったという知見に基づいて、看護師ではなく、「士」という字を選択したのであろうか。15頁には,「医師キリストと看護婦マリア」とある。
・看護婦《書き換え・保健師助産師看護師法(平成13年法律第153号で改題)により変更》
・考えすぎであった。本書には事項索引があり、「看護婦」は見えるが、「看護士」は見えない。おそらくこれ(看護士)に関しては、著者(および編集者)による用語の不統一か、ワープロの単語変換に関する無頓着に起因するものであろう。
Ⅹ 身体の調教:
61 頁:Lion・Heart。
68頁:ボディ・ポリティック。
84頁:匂いの治癒力や予防力→アロマ・セラピー。
86頁:修道院の庭は薬草園から始まった。
89頁:中世社会に通底する聖と俗の両義性を露呈する。
注85)日本中世においては,非人はケガレとキヨメの両義性を備える存在だった。
・参考文献をあげてほしかった。
89頁:ユダヤ人をはじめとする異教徒や異端は臭気を放つという風説が流れた。
125頁:薬草園では、アヘンが栽培され……
・いくら、修道院が中世、万能であったとしても、アヘン(opium)は栽培できないでしょう。栽培されていたのは、芥子(opium poppy)ではないですか?