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天空の家 イラン女性作家選

天空の家 イラン女性作家選 みんなのレビュー

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.5

評価内訳

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3 件中 1 件~ 3 件を表示

2014/07/30 20:49

投稿元:ブクログ

今年読んだ本で三本の指に入ることを確信しているけれど、私のオールタイムベストにも入りそう。
現代イランの女性作家の短編を集めたもの。
どれも秀作だったけれど、ゾヤ・ピールザードの「染み」が見事。
読んでから一ヶ月経ってもくっきりと胸に残っている。
まさに染みのように。

イランの作家は男女問わず、読むのは初めてだと思う。
読む前に抱いていた暗いイメージは、やはり収録作の多くの背景にあった。
政情不安、それに伴う家族の別離、幼女の強制結婚等々。
しかし読み進めるに従って、描かれている感情はほとんどが非常に身近なものであることに気づく。
気づいてみればそんなことは当たり前、当たり前なのだけれど、自分とは無関係な世界だと切り離して来たのだなぁ、とやるせない気持ちにもなった。
しかし、そんな私の甘えた弱さなど蹴散らすくらい、どの作家の筆も力強い。
それが、幸せな作品群とは言い難いこの本を読み終えた後に、爽快さが残る理由だろう。

2014/05/30 20:28

投稿元:ブクログ

1979年のイスラーム革命以降に発表された7編が収録されている。最近ではイラン映画が日本でも公開されるようになってイランの普通の人の暮らしが垣間みられるようになったが、この作品集でもまた、ひとつひとつ趣は異なるものの、さまざまな年代の普通の女性たちの悩み、葛藤、喜び、悲しみが描かれる。7編はどれも印象的な物語である。そこにあるのはまぎれもなく普遍的なものだ。ともあれ、女性の手になる小説がペルシア語から直接邦訳されるのは初めてのことだそうで、それを喜ぶとともに今後も継続して紹介されていくことを願いたい。

2014/12/08 21:27

投稿元:ブクログ

イラン現代文学選。7人の女性作家の作品を、ペルシャ語から直接日本語へ翻訳したという、注目に値する作品集。
どれも素晴らしい作品で甲乙つけがたいが、そのなかでも、ゾヤ・ピールサード「染み」、ゴリー・タラッキー「天空の家」が良かった。
解説に、イランの女性作家は「推定400人以上」とあり、その少なさにのけ反る思いがする。未知の国イラン、その中でも活躍の場が制限される女性作家。彼女たちの描く生の喜びや悲哀は、直接的な社会批判が許されない背景もあってか、奥ゆかしく理知的な印象を受けた。

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