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セカイ系とは何か(星海社文庫)

セカイ系とは何か みんなのレビュー

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みんなのレビュー6件

みんなの評価3.5

評価内訳

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6 件中 1 件~ 6 件を表示

2016/06/25 01:01

投稿元:ブクログ

借りたもの。
ゼロ年代(2000~2010年)までサブカルチャーにおいて議論された、「セカイ系」を体系的にまとめようと試みた本。
それは『新世紀エヴァンゲリオン』が与えたもの――マニア→おたく→オタクへの変容とその価値観の違いを浮き彫りにする。
また、「セカイ系」という言葉の定義自体、本来の意図からかけ離れ、短期間に変容していった、その流れがわかる。
個人の価値観と世界が同義に結びつくのは「セカイ系」に始まったものではないこと(日本近代文学は、大抵、著者≒主人公の主観と独白)、「セカイ系」の批判は裏を返せば的外れだったり(その「セカイ系」の設定そのものが批判精神であるため)と、ゆらぎのあるものだった。
現在進行形の言葉ゆえか、そのテーゼはアンチテーゼを産み、ジンテーゼへと至る様でいて再びテーゼに戻る(回帰)という、ループのような、ゆらぎの中を漂流している。

2014/05/02 16:39

投稿元:ブクログ

本屋さんで見て表紙買い。セカイ系について知りたい気持ちもありました。
ウィキペディア等に載っているセカイ系の定義は一面的であり、全体をあらわしてはいないとのこと。セカイ系という言葉のあらわすものが、時とともにどう変化したか、その変遷がよく分かります。身近な誰かを救うことが世界の救済につながる…本書を読んでそれがセカイ系だと理解しました。セカイ系の作品群は標(しるべ)なき現代の標となり、本当に世界を救うのかもしれません。

2014/03/24 18:23

投稿元:ブクログ

多様な作品群、激しい毀誉褒貶、あまりにも曖昧なその定義──。混乱の中で実作者たちをも巻き込み、ゼロ年代最大の文芸運動となっていった「セカイ系」とは何だったのか?
「セカイ系」が生んだ言説空間を辿る事で、“エヴァ以降”のオタク文化史を読み解き、論壇に鮮烈な印象を残した著者の処女作が、西島大介のイラストで装いも新たに文庫化。
全編に改稿を施し、補論を含む「文庫版あとがき」を収めた決定版。

2014/05/03 23:16

投稿元:ブクログ

最近読んだ柴那典著『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』、さやわか著『一〇年代文化論』、磯辺涼&九龍ジョー著『遊びつかれた朝に──10年代インディ・ミュージックをめぐる対話』とこの『セカイ系とはなにか』を読むと音楽、文学、舞台などのカルチャーのゼロ年代からの景色が見えて面白い。同年代から少し上の世代の方が書いているのはゼロ年代から物書きを始めた人や今に至る過程で関わったジャンルがいかに変容したのか過ぎ去ったから包括できる時期にきているというのがわかる。

こうやって十代や二十代前半の若い世代が今自分たちが受容している文化やジャンルの前史の熱や流れが理解できる本が同時多発的に出ているのは、きっとそういう時期だからだし著者が次に向かうための大きなアウトプットの時期と重なるのだろう。

2016/03/14 10:36

投稿元:ブクログ

90~00年代のオタクカルチャーの研究書として、かなり細かい資料に基づいた評論がされています。 あの時代はどうだったのか、そういったミッシングリンクに答えてくれるかなりの良書です。10年後、20年後でも貴重な資料として使えそう。著者の方の真摯な姿勢と才能を感じるので、ライトノベル関係でまたこういった歴史をなぞりながら論じる本を出してほしいです。

2014/07/30 17:41

投稿元:ブクログ

エヴァと周縁のカルチャーについて論じた本だと思います。「エヴァとは何か」というタイトルでも問題ないかと。
アニメやラノベ好きは勿論、社会学に興味ある人でも楽しめる気がします。

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