紙の本
自分にとって大切な生き方がある女性へ
2016/03/15 12:43
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投稿者:なお - この投稿者のレビュー一覧を見る
恋愛とはこうで、好きな人は一人で、好きの延長線上には結婚があって…頭に固定観念があるときにはしっくりこなかった小説。
傷つき傷つけ、逃げたり戦ったりして段々と考えに奥行きが出てきたのかもしれない。
『男ともだち』は、そんな女性の心にじわじわっと染み込んでくる。
きっと心の奥深くでは『自分という人間』を認めて欲しい。生きていることをそのまま受け入れて欲しい。私は私でいいと心から思いたい。そう思っているのかもしれない。
打算も下心もなく、ただ自分を受け入れてくれる。
幻想でもいい。そばにいて、大切に思う。上部の愛情表現は所詮愛情の慰めと自己満足。
そう感じるあなたに是非読んでもらいたい一冊です。
紙の本
普遍的も過ぎると…
2015/12/07 20:52
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
男と女の間に友情はありうるのか。イラストレーター・葵の視点で捉えているが、なんともはや古臭いテーマ。いや、普遍的と言ってしまえばそれまでだが…千早氏は肯定的に描いており、それはそれでいいのだが、直木賞の候補になる書き手にしては、ちょっと。
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面白いなあ。ドキリとする心理描写に、ヒヤリとするところも。
女に言わせれば「男ともだち」は友達なんだけど、男から見たら単なる「男」なんだろ。
友情が成立するかどうかというよりは、個として相手をどう思うか次第で、それが異性ならいい意味で利用できるからいいよね。
神名の設定、全然そんなつもりじゃないけどってのが、ちょっと見え隠れするけど、許しちゃう。
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ハセオ いいねーっ
ツライ時、迷った時にそばにいて声掛けてくれて一緒に酒飲んでくれて、そのうえ体を求めずベッドでただ抱いてくれるなんて… 女が求める究極の男ではないか。
こんな『男ともだち』私も欲しい。
でも、実際こんな人っているか???
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イラストレーターの女性の節操のない男関係を描いたお話。同棲してる男と妻子持ちの医者の愛人と大学時代からの男ともだち。誰にも共感できずに読了。男と女に友達関係は成立すると思うがこの物語の二人は性的魅力があるから説得力がない。ふつうするでしょ。
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惜しくも直木賞受賞とはならなかったようですが…
男も女も、神名にはいい「ともだち」がいるなぁ。
洞察力とか、かける言葉とか、ハンパないです。
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「男ともだち」、反対から見たら「女ともだち」かと言うと、そうじゃない。
男は惚れているんだ…
ラストはどっち方面でも描けると思ったんだけど、そう来ましたか…
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千早茜の作品はどれも登場人物に共感を出来るものが無く、逆に反感をしてしまう。同じ女という性別の立場から見てもなんか違うよなと思う。人それぞれであるのだがこの作品も読んでいるとモヤモヤしてしまうくらい苛立ってしまった。男友達というものに寄生しているようにしか見えないような…。自分とは違うタイプの女性なので余計に嫌な部分を見つけてるだけなのかもしれないがこれはちょっと特殊なタイプなのかな。
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直木賞候補とは知らず。
絲山秋子の「袋小路の男」に似た雰囲気があった。
じっとりとしている雰囲気が好きだった。
ハセオのイメージはオダギリジョーだった。こういう関係は憧れる
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直木賞候補作。
とても深く難しい、男ともだちをテーマにしている割に重苦しく感じさせないのは、ハセオのキャラによるものだろう。
どこまでがともだちでどこからが彼氏彼女なのか!
曖昧なようだがこの本(千早茜)に言わせると明確な線引きがある。
読みながら、「そうだよな〜」とか「ぜったい違うよ」とか自分の価値観と戦わせながら読み進めるのもまた一興。
さすが直木賞候補作と思わせるだけの厚みのある作品。
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全く共感はできなかったんだけど、なぜかとても惹かれて何度も読んでしまう。京都が舞台なせいか仕事やハセオに対して情熱があるのだけどどこか冷ややかな感じがするせいか、理由はよくわらないけど、とてつもなく惹かれる1冊。
最後がちょっと残念な気もしたけど、タイトルを考えると納得もいった。
ハセオのような人を好きになったら心底面倒くさいだろうなと思う。
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「セックスしなければ、いつまでも特別な関係でいることができる」と信じる29歳、京都在住のイラストレータの女性が主人公の作品。失いたくない男とは友達関係のままで、恋人と同棲し、医者と逢いびきを繰り返す主人公の日常を赤裸々に描いている。作中の登場人物もしっかりと描けているし、交わされる会話も嘘っぽくなく、いまの30代くらいの男女は、こんな感じかなと納得してしまう。予想以上にいい作品だと思った。
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自分と似ていた。
忘れていた自分がいた。
もっとまっすぐ前を向いて、
しっかり自分の足で走って、
凛とした姿で立っていたい。
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求めあったとしても、男と女に終わりもある。恋人よりも愛人よりも失うことが耐えられない存在の、男ともだち。女友達でも恋人でも替えのきかない存在。そんな存在に出会ったことがあるだろうか。
それを失っても、全く違う生き方もある。美穂のような。
厳島への二人での旅行、ホテルで神無とハセオが交わした言葉が滲みる。
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アラサーの女性から見た人間関係、男女関係が、アラサーの自分の感覚と重ねやすく、共感する所が多かった。
そして、どこかで気持ちが通じるハセオのような男を、アラサー女子なら皆、人生の中で会っているんじゃないかと思う。
第六章「ハセオを、失ったのかな」という主人公の一言に、私も切なくなって泣いてしまった!